iPhone、iOS15の安全性について知りたくないですか?
- コンピューターウイルスに感染する?
- どのような被害が発生しているの?
- iOS 15で安全性アップしたから安心?
ICTちょっと疎い・苦手・セキュリティはわからないという方向け、IT管理15年プロがわかりやすい言葉で解説していきます。
iOS 15で強化されたセキュリティとは?
iOS 15で強化されたセキュリティ機能です。
- プライバシーを守るトラッキング防止機能の強化
- インターネット通信を隠す暗号強化
- 2段階認証コード追加による認証強化
などなど。代表的なものです。
さらに、有料サービスの「iCloud+」には、よりあなたのプライバシー情報をガッチりガードしてくれる機能が備わっていますよ。
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セキュリティが強化された iOS 15ですが、ウイルス感染対策はどうでしょうか?
iPhoneはウイルス感染しないから安全?
そもそも、iPhoneはウイルスに感染しないという認識が広まっています。
iPhoneのプログラムに入り込み、制御不能になるほど悪事を働く「コンピューターウイルス」という括りであれば、世界的に感染したという報告例がありません。しかも、サポートが終了した古いiOSですら、です。
その根拠として、世界また日本のセキュリティ情報共有データベース(CVE、JVA)で該当事象がないことが挙げられます。
ですが、iPhoneの「Safariブラウザー」や「詐欺まがいの不正アプリ」経由、不利益になる行為を促す「セキュリティの脅威」というものは、確かに存在します。
iOS15でも防げない「セキュリティ3大脅威」とは?
- フィッシング詐欺
- 意図しない動作を誘発させる行為
- 根拠のないウイルス感染を煽る行為
以下順に説明していきます。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは?
詐欺サイト誘導系の詐欺の手口。
正規サービスを装い、メールやSMS(ショートメッセージ)を送り付け、し、ログイン情報やクレジットカードなどの個人情報を搾取しようとする手口です。
以下は、Amazonサイトを装った実際のフィッシング詐欺サイトへ誘導される流れの例です。
やっててよかった「1Passwordによるパスワード管理で事なきを得た」でした。
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1Password【iPhoneでの使い方】IT管理プロがわかりやすく解説
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フィッシング対策協議会によると、「au および KDDI をかたるフィッシング (2021/11/26)」が緊急情報として公開されていますね。
au、KDDIご契約ある方は、だまされないようお気をつけくださいませ。
意図しない動作を誘発させる行為
主に、クリックジャッキングと呼ばれる手法です。
「クリックジャッキング」とは?
視覚の誤認識を誘う詐欺の手口。
Webサイトのボタンやリンクなど、別サイトへ移動するリンクを「見えない状態」でかぶせ、あなたのクリックを誘い購入を促す詐欺の手口です。
例)「検索する」タップ → 意図しない「VPN Update」サイトが表示


画面をタップしたら、なんかよくわらない英語のサイトが表示された!
信頼性の低いサイトを閲覧していると、よく遭遇しますので、あなたも一度は経験しているはずです。
お子さんにスマホを持たせていて、インターネット使わせている方、ちょっと注意した方がいいですよ。
基本、「表示されたサイトページのタブを閉じる」「ブラウザーの閲覧履歴を消す」だけの後始末でOKです。
また昨今だと、「カレンダー詐欺」という非常に巧妙なクリックジャッキング詐欺が横行しています。
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iPhoneカレンダー「知らない予定」消し方をIT管理プロが解説
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大事なことなので繰り返しますが、意図しないサイト画面が表示されたら「表示されたタブを閉じる」ですよ。
根拠のないウイルス感染を煽る行為
基本、これが一番タチが悪いと考えています。
根拠のないウイルス感染を煽り、
ウイルス対策アプリ購入を促す行為。
セキュリティ知見のない人の弱みにつけ込み、何ら根拠を示さず費用対効果の低いウイルス対策アプリ購入を促す行為は、フィッシング詐欺やクリックジャッキングと何ら変わらない「立派な詐欺行為」です。
その根拠として、「トレンドマイクロ」「ノートン」といった名だたるウイルス対策では、「クリックジャッキング」を防ぐことはできませんでした。
もし該当サイトがあるようでしたら、そのサイトが発信している情報は「信頼性が低い」と断定できます。
まとめ
iOSアップデートしても防げない、セキュリティの脅威です。
- フィッシング詐欺
- 意図しない動作を誘発させる行為
- iPhoneウイルス感染対策しますよ詐欺まがいの行為
iPhoneはウイルスに感染しないから大丈夫!ではないという結論ですね。
ただし、「iPhoneはウイルス感染するから危険!」などのあおり文句でたきつけ、セキュリティ対策アプリの購入を促す情報には惑わされないよう、お気をつけください。
必ずその情報の「根拠(こんきょ)は?」信ぴょう性、被害が発生したという事実が実態があるか?チェックするようにしましょう。