※一部ネタバレを含みます、ご注意ください。
この記事を読み進めると、鬼滅の刃のストーリーからITIL「継続的サービス改善モデル」を学ぶことができます。
『ITIL』ってなに?
ITを使った成功事例から、次をまとめたものを示します。
- 課題解決の方法
- 継続して改善する進め方
- 上記のいいトコ取りな考え、仕組み化
筆者は企業で15年以上ITILを実践しています。
鬼滅の刃がアニメで放送されていますが、皆さんはどのシーンが印象深かったでしょう?
筆者は何といっても、無惨さまが下弦の鬼たちを解体する場面ですね。無惨さまのパワハラ上司っぷり、かなりのインパクトでした。
下弦の鬼たちは、「下弦の伍・那田蜘蛛山の累(かげんのご・なたぐもやまのるい)」 以上の実力者ばかりで、鬼殺隊を追い込んでいく雄姿を見たかったものです。
その想いから、下弦の鬼は解体せず改善できなかったのか?どうしても考えてしまいます。
そこで無惨さまにご再考いただくため、筆者が15年実践してきたITILを用い、下弦の鬼たちの改善立案してみたいと思います。
ITIL「継続的サービス改善モデル」とは?
すでにスタートしている物事に対し目標達成に向け、どのように改善を行っていくのか?具体的に決めるITIL手法の1つです。
下記、継続的サービス改善モデルのステップ一覧で、下弦の鬼たちへアプローチしてみましょう。
# | ステップ | アプローチの内容 |
---|---|---|
1 | ビジョンは何か? | 無惨さまの目標を下弦の鬼が理解している?確認する |
2 | いまどこにいるのか? | 下弦の鬼は現在どのくらい強いのよ?評価する |
3 | 何を目指すの? | 鬼殺隊を滅する目標・その達成時期はいつなのよ? |
4 | どうやって目指す? | 目標達成に向かうための道のりは?決める |
5 | 達成しているかチェックするには? | 目標達成に向けておまえら強くなっているの??定期的なチェック |
6 | どうやって維持する? | 維持・推進、また改善が必要な場合の変更方法を決めておく |
下弦の鬼の「ビジョンは何か?」
無惨さまの最終的なゴール、それは「太陽を克服し完璧な存在となること」ですね。
そのための一つの方法として、平安時代に治療薬として用いていた「青い彼岸花」を探し続けています。
しかし、そんな無惨の野望を阻止するため、ことごとく「鬼殺隊」が邪魔をしてきます。
この目の上のコブを排除するため、十二鬼月(じゅうにきづき)が結成されたわけですが、下弦の鬼たちは無惨さまのビジョンを理解していたでしょうか?
答えは”否”でしょう。
振り返ってみれば、明明白白な事実があります。
手前都合で人間を喰らい、あまつさえ下弦の肆(かげんのし)は、柱に遭遇したら逃げることしか考えていないくらいですから。
結果として、無惨さまのビジョンを読み取ろうとせず、考えもブレていたため下弦の鬼は解体される運びとなったのです。
下弦の鬼たちは「いまどこにいるのか?」
下弦の鬼たちは現状、鬼殺隊のどの階級まで各個撃破できるのか?鬼殺隊の階級一覧です。
※数字が大きいほど階級が高いです。
# | 階級 |
---|---|
- | 柱(はしら) |
10 | 甲(きのえ) |
9 | 乙(きのと) |
8 | 丙(ひのえ) |
7 | 丁(ひのと) |
6 | 戊(つちのえ) |
5 | 己(つちのと) |
4 | 庚(かのえ) |
3 | 辛(かのと) |
2 | 壬(みずのえ) |
1 | 癸(みずのと) |
冒頭の那田蜘蛛山編を例に、強さを考察していきます。
累は十二鬼月では “下弦の伍” で、助けを呼んだ鬼殺隊「村田さん」の階級は下から4番目の "庚" でした。
よって下弦の鬼からしてみれば、庚がいくら束になって襲ってこようと、チョチョイのチョイなわけですね。
その後、累は水柱の 冨岡義勇 (とみおかぎゆう) にコテンパン、手も足も出ず瞬殺されてしまいます。
つまり、下弦の鬼の強さは”庚”以上であり、”柱”以下このように考察できます。
下弦の鬼たちは「 何を目指すの?」
上弦の鬼と同様、”柱(はしら)”を各個撃破するです。
無惨さまのご所望は唯一であり、揺るぎないトップダウンな意思決定事項なのです。
下弦の鬼たちは「どうやって目指すのよ?」
柱を各個撃破するまでのロードマップ(道のり)を決めましょう。
ポイントは、次の3つですね。
- できないスケジュールを設定しない
- 要所で確認できるよう具体的である
- 無惨さまがイメージできるレベル、現実的である
これ以上、無惨さまを怒らせないでくださいね?
# | 階級 | 目標/要所で確認すること |
---|---|---|
- | 柱(はしら) | 人間を700人喰らう 70日以内に撃破する |
10 | 甲(きのえ) | 人間を600人喰らう 60日以内に撃破する |
9 | 乙(きのと) | 人間を500人喰らう 50日以内に撃破する |
8 | 丙(ひのえ) | 人間を400人喰らう 40日以内に撃破する |
7 | 丁(ひのと) | 人間を300人喰らう 30日以内に撃破する |
6 | 戊(つちのえ) | 人間を200人喰らう 20日以内に撃破する |
5 | 己(つちのと) | 人間を100人喰らう 10日以内に撃破する |
※人間をどの程度喰らうかは適当です。
稀血(まれち)を喰らい限界突破する以外、上弦レベルに強くなる描写はありませんでしたので。
下弦の鬼たちは「目標達成」どうチェックする?
「ぼく、強くなってますよ!!」アピールする方法を決めます。
無惨さまへの手土産として、各階級の鬼殺隊員の首くらい献上するくらいは決めておきましょう。
下弦の鬼たちは「どうやって維持する?」
柱の各個撃破まで、一朝一夕とはいきません。
無惨さまのご機嫌を損ねないよう、つまづいてしまった場合に備え、方針転換、変更方法を決め改善できるようにしておきましょう。
下記は丙でつまづいてしまった場合の例です。
# | 階級 | 目標 | 方針転換 |
---|---|---|---|
- | 柱(はしら) | 人間を700人喰らう 70日以内に撃破する | |
10 | 甲(きのえ) | 人間を600人喰らう 60日以内に撃破する | |
9 | 乙(きのと) | 人間を500人喰らう 50日以内に撃破する | |
8 | 丙(ひのえ) | 人間を400人喰らう 40日以内に撃破する | できなかった →500人ほど喰らって再チャレンジ |
7 | 丁(ひのと) | 人間を300人喰らう 30日以内に撃破する | 首を無惨さまへ献上した |
6 | 戊(つちのえ) | 人間を200人喰らう 20日以内に撃破する | 首を無惨さまへ献上した |
5 | 己(つちのと) | 人間を100人喰らう 10日以内に撃破する | 首を無惨さまへ献上した |
なお上記の変更については、必ず無惨さまと合意形成することをお忘れなく。
まとめ
下弦の鬼たちを立て直せるか?「継続的サービス改善モデル」を用いた考察、方針立案でした。
鬼滅の刃を違う視点でも楽しみながら、ITリテラシーもアップする「一石二鳥」な情報でしたね。
今回ご紹介した下弦の鬼の解体は、漫画だと6巻の第51・52話です。
アニメだと、Amazon プライムビデオのエピソード 第二十六話 新たなる任務 です。
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