「デジタルちょっと苦手…」といった方向けに、情報セキュリティ資格を有するITのプロがズバり!をお答えします。
「トラッカーによるプロファイリングが阻止されました」とは?
プロファイリングとは・・・「トラッカー」がストーキングした結果から、趣味やどストライクな好みをまとめたデータを指します。
つまり、ウイルスではなく、、
プライバシーを分析する行為を防ぎました!
Safariがアピールしていますので、「よくやったiPhone」と褒めてあげてください。
ただデジタルの世界なので、どのような挙動なのか?わかりません。そこで、トラッカーとプロファイリングの連携プレイをわかりやすく図解してみました。
トラッカーがプロファイリングする仕組みを図解!
よくある、「ほしい商品を一番安く売っているネットショップは?探してみる」ケースの例です。
- どのネットショップが最安?Safariで検索
- Safariの検索を「トラッカー」がずっと監視
- 監視結果をまとめたのが「プロファイリング」
このような流れで、プライバシー情報を分析します。
つまり、デジタルの玄関口のひとつ「Safari」を開いた瞬間から、"トラッカー&プロファイリングされていることを知っておきましょう。
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トラッカーによりプロファイリングされる内容がヤバい
では次に、プロファイリングされる可能性のあるプライバシー情報の例をご紹介します。
- 個人属性データ
- 年齢、性別、居住地域
- 職業、収入レベル、学歴
- オンライン行動データ
- 閲覧したウェブサイト
- 検索キーワード
- SNSの投稿や「いいね」
- アプリの使用履歴
- 動画の視聴履歴
- 購買行動データ
- 購入した商品やサービス
- 購入の頻度
- 平均購入金額
- お気に入りのブランド
- 支払い方法
- 位置情報データ
- よく訪れる場所
- 通勤、通学ルート
- 旅行先
- デバイス情報
- 使用しているデバイスの種類
- OSのバージョン
- ブラウザの種類
- コミュニケーションデータ
- メールの送受信頻度
- よく連絡する相手
- 使用する言語や表現
- ライフスタイル情報
- 趣味・興味
- 健康・フィットネスデータ
- 食生活の傾向
- 金融データ
- 与信、クレジットスコア
- 資産状況
- 投資傾向
「え?こんなに…こわっ」って思いますよね?
何がこわいって、いくつか要素を組み合わせると、個人を特定できる"個人情報"になり得るからです。
そしてiPhoneを使っているユーザー側では、おいそれとプロファイリングを消すことができません。つまり、"デジタルタトゥー"になり得るリスクがあります。
実際、どのようなリスクがあるのか?超ネガティブに考えてみました。
プロファイリング「不当な扱いを受けるかもしれない」
※下記はあくまでも一例です。すべてのプロファイリング行為が該当するものではありません。
- 衝動買いリスク:一度見た商品の広告がしつこく表示され、"衝動買い"してしまうかもしれない
- 金融系のリスク:ネットでの行動から、銀行に「信用度が低い」と誤解され、優遇が低くなるもしれない
- 保険料のリスク:健康に関する検索履歴から、保険会社に「リスクが高い」と判断され、保険料が高くなるかもしれない
- 情報が偏るリスク:好みに合わせたものばかりが表示され、さまざまな情報に触れる機会が減るかもしれない
- プライバシーの侵害:ネット上の行動から、知られたくない個人的な情報まで推測されるかもしれない
- 就職や進学への影響:ネットでの行動履歴が、就職や入学の判断材料として使われるかもしれない
などなど。Safariで検索する内容によっては、ネガティブなプロファイリングを作られてしまうかもしれません。
身近にある「プロファイリング」情報を使われている事例
例えば、このような経験ありませんか?
この事例はよいケースですね。「機能性の高い」をキーワードに、手帳やお財布、カードホルダーを兼ねるiPhoneケースを提案してくれているので、探す手間が省けると評価できます。
一方、Safariで使っている検索エンジンが有益になる選択肢しか表示しない、思考誘導されてるんじゃね?"という問題もあります。
そのため、ユーザーのプライバシー保護を重視するAppleとしては、せめてSafariを使っているときだけでも「プロファイリングされる・されない」選択できるよう対策を講じているわけですね。
まとめ
iPhoneのSafariに表示される「トラッカーによるプロファイリングが阻止されました」について、わかりやすく解説してみました。
阻止しているのは”プライバシーを分析する行為”であり、ウイルスではありません。
プロファイリングは便利な面もありますが、選択肢を限定したり思考誘導につながる扱いをされている可能性があることを、知っておきましょう。
このように、「もしかしたらユーザーが困ることになるかも?だったら、プライバシーを守る選択肢を用意しておこう!」というのがAppleの方針であり、安心してiPhoneを使い続ける理由のひとつですね。
「トラッカーやプロファイリングって、どんなデータなの?阻止したデータの中身を見てみたい」という方は、別記事をご参考ください。
Safariプライバシーレポートとは?トラッカーの危険性わかりやすく解説
続きを見る
なお、この記事で解説している範囲は「Safariのみ」とかなり限定的です。
Safariを開く前段階からの「iPhoneを使う場所をプロファイリングされたくない!」という方は、「VPN」で所在を隠す方法があります。
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すでにプロファイリングされてることを前提とした、「質の低い広告、悪質なコンテンツ、詐欺Webサイトをブロックしたい」といった方は、「コンテンツブロッカー」がおすすめです。
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