Safari「プライバシーレポート」とは?
「トラッカーを阻止」が多くて怖い…
わかりやすく教えてほしい
iOS15以降のSafariに「プライバシーレポート」が表示されるようになりました。
レポートを覗いてみると、"多くのトラッカー、プロファイリングを阻止している"ことがわかります。
でも、「トラッカー」や「プロファイリング」「IPアドレス」といった、
専門用語で説明されても、わからない...
あなたが使っているデバイスの中で、一体何が起きているのでしょう?かなり不安ですよね。
そこで本記事では、「デジタル苦手…」という方でも読み進められるよう、トラッカーの危険性から、プライバシーレポートの見方まで、わかりやすく解説していきます。
トラッカーの危険性

トラッカーとは?ズバり「追跡者」のことです。
あなたをデジタルに追跡している行為を「トラッカー」または、「トラッキング」と呼びます。
百閒は一見にしかず、次の動画をご覧ください。
※わかりやすい動画があったのですが、非公開になってしまいました…
どのような動画だったのか?というと、
あなたの行動 | トラッキング行為 | |
---|---|---|
カフェ屋でコーヒーを買う | → | カフェ屋の定員があなたについてくる |
会社からあなたへ給与明細を渡す | → | カフェ屋の定員も給与明細を覗いている |
その後、ドラッグストアで買い物 | → | カフェ屋の定員は買ったものすべて把握 |
銀行で「暗証番号」入力したら・・・ | → | ??? |
帰るまでの道すがら、「何の支払い明細書なのか?どのような買い物をしたのか?」カフェ屋の店員は、すべての生活サイクルを追跡、つまり「トラッキング」しています。
買い物をのぞかれるくらいなら、まだマシかもしれません。
もし銀行のATMの「暗証番号」入力、
カフェ屋の店員に覗かれていたら…?
「ウチはぜったい覗きませんよ!」
「暗証番号は取得しませんから!」
どのサービスも「必要以上のプライバシー情報は収集しません!」主張しますけど、果たして本当でしょうか?
システムの見えない内部で行われていることなので、これまで知る術がありませんでした。
Safari「プライバシーレポート」とは?
デジタル的に追跡(トラッキング)しようとしている行為、キッチりガードしてますよ!
もともとSafariには「プライバシー保護」の機能が標準で備わっており、デジタルな追跡行為を防いでくれています。
それがiOS 15以降の Safariだと、
「どのようなデジタル追跡行為だったのか?」
Safariの「プライバシーレポート」から、かなり具体的にチェックできるようになりました。
Safariプライバシーレポート|3つの機能

あなたのプライバシーに対する追跡行為を"見える化"してくれる、「3つの機能」説明していきます。
サイト越えトラッカー
あなたの足跡をたどらせない機能です。
例えば、「楽天市場でiPhoneを購入するこたを、なぜGoogleが調べに来てるの?」って思いませんか?
このような場合、Googleへ「No!教えないよ!」Safariがキッパりと断ってくれています。
インテリジェント・トラッキング防止機能
あなたを追いかけてくる、デジタルな押し売り行為から防いでくれる機能です。
例えば、あなたが「iPhoneを探して」いろいろなサイトを回覧するとします。
すると、あら不思議。サイトに表示される広告画像がすべて「iPhoneお得!」になってしまうんですね。
「この人、iPhone欲しがってますから!」
なんて、知らぬうちに背中に貼り紙されてしまうんですよね。
そんな人がインターネット右往左往していたら、営業マンであれば鼻先に「激安!iPhone」 なんていうニンジン、ぶら下げたくなります。
あなたも、「あれ?この広告、さっきの別のサイトでも見かけたけど…」このような経験、ありますよね?
Safariは、あなたが気づかない背中の貼り紙「iPhone買いたい人!」そっとはがし、勧誘から守ってくれる機能が備わっています。
IPアドレス保護
あなたのオンライン上の住所を知らせない機能です。
ネットワークの住所「IPアドレス」は、iPhoneを使っている”おおよその場所”が特定できたりします。
そのため、地域限定・親近感のある「購買意欲をそそる広告」アプローチし易いため、トラッカーはIPアドレスを欲しがります。
SafariのIPアドレス保護機能は、つきまとうトラッカーからIPアドレスを隠し、所在をわからなくしてくれているんですね。
プライバシーレポート|阻止したトラッカー、プロファイルの見方

次に、どのようなトラッカーをブロックしているか?
Safariのプライバシーレポートの画像を用い、どのようにチェックするのかを説明していきます。
プロファイルの作成を阻止されたトラッカー
下図、Safariプライバシーレポート「阻止されたトラッカー」参考です。

「Webサイト」タブ → 赤枠 箇所をタップすると確認できますよ。
例えるなら「電子カルテ」ですね。お医者さんが、患者さんの診療経過などを記録するデジタルなバージョンです。
あなたがSafariで「iPhoneを検索 → 楽天市場で物色している」傾向から、人物像・どストライクな好みを「解析=プロファイリング」しようとしたトラッカー野郎たちが、”つまびらやか”にされていますよ。
トラッカーにコンタクトしたWebサイト
「あのお客さん、まだiPhone探してますよ?」
あなたが訪問してきたことを、トラッカーに告げ口しているWebサイトです。

「トラッカー」タブ → 赤枠 箇所をタップすると、密告者がチェックできます。
Safariプライバシーレポート|よくある質問

「トラッカー阻止」何か対処しないとヤバいの?
阻止している分には、特に対処は必要ありません。
デジタルな追跡行為の試みは、iPhoneの設定でどうにかなるものではありませんので、Safariのプライバシー保護機能に守ってもらいましょう。
トラッカーはiPhoneからデータを抜き取るの?
iPhoneからデータは抜き取りません。
トラッカーは「Cookie(クッキー)」という、Webサイトの閲覧履歴を保存している「プライバシーをまとめたデータ」があるのですが、その中身を読み取ろうとします。
阻止したトラッカー100件以上あるけど大丈夫なの?
SafariでWebサイトを閲覧していれば、90~120件くらいの追跡行為は発生します。
それだけプライバシー情報をゲットしたいトラッカー、ネット上に溢れかえっているわけですね。
煩わしい広告、ポップアップする広告はガードできないの?
Safariのプライバシー保護機能では、ガードできません。
ですが、もともとSafariには「コンテンツブロッカー」の機能が備わっています。
それでも「広告が防げない!煩わしい!」という方は、コンテンツフィルターに特化した専用アプリを使うしかないでしょう。
例えば「AdGuard」というアプリがありますが、煩わしい広告やプライバシー保護だけでなく、記事内のSNSボタンやLINEの使い方も制限できる、超強力なコンテンツブロッカーです。
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また「DNS暗号化」の機能が備わっているので、iPhoneのWi-Fi「このネットワークは暗号化されたDNSのトラフィックをブロックしています」警告される、本質的な問題を解消してくれることでしょう。
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Safariでプライバシーレポートの表示を「オフ」にする
「プライバシーレポートの表示が煩わしい!消したい!」
iOS15以降のiPhoneで、トラッカー保護「有効」な状態であり、プライバシーレポートの表示だけ消す方法です。
非表示の設定は、Safariで新しいタブを開き「編集」→「プライバシーレポート:オフ」にすればOKです(下図参照)。

Safariでプライバシー保護の機能を停止する
iOS15以降のiPhoneで、Safariのプライバシー保護機能を停止する方法です。
iPhoneの「設定」→「Safari」→「プライバシーとセキュリティ」を表示し、以下の通り設定すればOKです。
Safariプライバシー「オフ」設定
- サイト越えトラッキングを防ぐ:オフ
- IPアドレスを非表示:オフ
- プライバシー保護広告の計測:オフ

※設定変更する・しないは自己責任です。
基本、上図右側の通り「プライバシーとセキュリティ」項目の機能「すべてオフ(右図の状態)」で停止できますが、「Safariを使ったプライバシー保護が完全にノーガード」状態になりますので、当サイトはおすすめしません。
おわりに
iPhoneのSafariに表示される「プライバシーレポート」の説明でした。
「プライバシーレポート」は、デジタル的な追跡してくる行為を見えるようにしてくれています。
ただ昨今のApple社は、プライバシーに関していささか「過保護(かほご)」なのかもしれませんね。
そのため、有料のiCloud+サービスを使っている方で「課金が発生するかもしれない問題」に発展しているケースもあります。
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