この記事では、iOS18.4.1がリリースされても「すぐアップデートせず様子を見るべき」理由について、わかりやすく解説します。
まずは、iOS18.4にアップデートしたユーザーからの不具合・バグの報告を見ていきましょう。
iOS18.4で発生している不具合・バグ
不具合内容 | 具体的な影響例 |
---|---|
CarPlayが反応しない/途中で切断される | 車の運転中にナビが途切れた、ハンズフリー通話ができなかった |
音声入力が誤作動する/反応しない | メッセージ送信時に音声入力が動作しなかった、または勝手に音声入力が開始された |
スリープ中のバッテリー異常消耗 | 夜100%で寝たのに朝起きたら70%に減っていたという事例 |
一部アプリが起動できない | Square POSアプリが起動せず、店舗での決済ができなかった |
これらの不具合が続出しており、アップデート後すぐにトラブルを抱えてしまったユーザーも少なくありません。
iOS18.4.1「すぐアップデートせず様子を見る」理由
iOS18.4の不具合で困っている方にとって、「早く修正されたアップデートを入れたい」と考えるのは当然でしょう。
ですが、過去のiOSリリースでは「修正されたと思ってリリースされたiOSにアップデートしたら、別の不具合に巻き込まれた!」というケースもあります。
■実際にあった不具合の事例
- iOS10初期版:アップデート直後に「復旧モード」になりデータが消失した
- iOS16.4.1:「d払い」など決済アプリが起動できず支払いができなかった
- iOS13初期版:メモリ処理に問題があり、アプリが頻繁に落ちる
こういった事例からもわかるように、”不具合を修正するiOSがリリースされても油断できない”のが実情でしょう。
毎回でなくても、大切なデータは定期的にバックアップを取っておく習慣をつけておくと安心ですね。
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iOS18.4の不具合は「iOS18.4.1で修正されるとは限らない」
iOS18.4の不具合が「緊急性がない」とAppleが判断した場合、修正が後回しにされる可能性があります。
■修正が後回しにされた不具合の事例
不具合内容 | 発生バージョン | 修正バージョン | 修正までの期間 |
---|---|---|---|
スリープ中でもバッテリーが異常に減る | iOS 15.0 | iOS 15.2 | 約2ヶ月 |
ホーム画面のウィジェットが勝手にズレる/表示されない | iOS 14.0 | iOS 14.3 | 約3ヶ月 |
アプリがバックグラウンドで強制終了(メモリ管理不具合) | iOS 13.0 | iOS 13.3 | 約2.5ヶ月 |
特定のWi-Fiにうまくつながらず頻繁に切断される | iOS 12.1 | iOS 12.3 | 約4ヶ月 |
「次のアップデートで直るだろう」と期待していたのに、結局しばらく放置され、不便な状態のままiPhoneを使い続けることになった…そんなケースも実際ありました。
リリースされたばかりのiOSへのアップデートは慎重に
毎回ではありませんが、リリースされたばかりのiOSにアップデートすることで、思わぬ不具合に巻き込まれてしまったケースは少なくありません。
新しいiOSの通知が来たからといってすぐにアップデートせず、まずはX(旧Twitter)などで不具合の口コミが出ていないかチェックすることをおすすめします。
あわせて、いざというときに備えて、写真や連絡先、LINEの履歴など、なくなると困るデータはこまめにバックアップしておくことも検討してみてください。
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