セキュリティソフトの【安全性】比較ランキング5選

2023年9月2日

パソコンやスマホを守るセキュリティソフトの安全性とは?セキュリティソフトの安全性が低いと、個人情報の流出やサイバー攻撃の被害にあう危険性が高まります。

そこで、情報セキュリティ資格を有するIT管理プロが、セキュリティソフトの安全性を評価・比較ランキングしました。

安全性のポイント評価した内容
1. 防御力脅威から保護する能力が高いこと
2. 保全性情報の保全性、個人情報が流出しないこと
3. 継続性持続性、不具合で使えない等がないこと

デジタルの脅威から保護してくれる、より安全にセキュリティソフトを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

安全性を比較したセキュリティソフト

安全性を比較したセキュリティソフトはこちら。

ソフト名会社名
マカフィー リブセーフMcafee
ノートン 360ノートンライフロック
ウイルスバスター クラウドトレンドマイクロ
ESET インターネットセキュリティESET
Microsoft Defender
icon
Microsoft

国内でもユーザー数の多い、個人に支持されているセキュリティソフトを選んでいます。

【参考情報】個人向けセキュリティソフトのシェアトップ10

安全性評価の前提として

デバイスのOS、言語による多少の機能差はあれど、次の安全性の基準は変わらないものとしています。

  • セキュリティ会社の安全対策
  • 脅威から保護するシステムの仕組み

それでは、以下順に説明していきます。

1. セキュリティソフトの安全性【防御力】を比較

脅威からの防御力・・・セキュリティ検証の専門家がテストした結果を参考。

第三者セキュリティ評価機関「AV-Comparatives」が行ったテスト結果から、5年間の平均の防御力をまとめました。

ソフト名評価防御力
ウイルスバスター クラウド★★★★★(5)99.9%
ノートン★★★★★(5)99.7%
Microsoft Defender★★★★(5)99.6%
マカフィー ★★★★☆(4)99.3%
ESET★★★☆☆(3)99%
AV-Comparatives Windows OS Real-World-Protection-Test 2018年2月~2023年5月集計

なお評価の基準として、「防御力」の最大100%に対して、0.5%下がるごとに星を1つ減らしています。

数字だけだとわかりづらいので、グラフにしてみました。

AV-Comparatives WindowsOS Real-World-Protection-Test 2018年2月から2023年5月の集計
AV-Comparatives Windows OS Real-World-Protection-Test 2018年2月~2023年5月集計

「ユーザー依存」とは?ブロックできる脅威を、設定や操作によっては防げない割合です。つまり、防御力としてはマイナスの要因として算出されます。

2. セキュリティソフトの安全性【保全性】を比較

情報の保全性・・・個人情報の流出リスクが低いことを評価。

セキュリティ会社の情報流出といったインシデントおよび、脆弱性(JVN iPedia調べ)の事例から、個人情報の流出リスクを評価しました。

ソフト名評価評価のポイント
マカフィー★★★★★(5)影響の大きいインシデントなし
ノートン★★★★★(5)影響の大きいインシデントなし
ESET★★★★☆(4)脆弱性2件あり
Microsoft Defender★★☆☆☆(2)情報流出1件、脆弱性3件あり
ウイルスバスター クラウド☆☆☆☆(1)情報流出など3件、脆弱性2件あり
2018年~2023年の実績

もっと詳しくは、別記事で解説しています。

3. セキュリティソフトの安全性【継続性】を比較

継続性・・・不具合で使えない、また他の機能を阻害しないなどを評価。

「セキュリティソフトに不具合あり、脅威から守ってくれなかった!」または、「セキュリティソフトが邪魔で使えないものがある!」など、発生の度合いを調べた結果です。

ソフト名評価評価のポイント
マカフィー★★★★★(5)脆弱性なし、不具合2件、誤検知71
ノートン 360★★★★☆(4)脆弱性なし、不具合3件、誤検知214
ESET★★☆☆(3)脆弱性3件、不具合3件、誤検知16
ウイルスバスター クラウド★★☆☆☆(2)脆弱性4件、不具合3件、誤検知274
Microsoft Defender★★☆☆☆(2)脆弱性3件、不具合5件、誤検知264
2018年~2023年の実績

表の見方として

誤検知は、上述「AV-Comparatives」テスト結果から、誤ってブロックした数です。

なお評価結果ですが、脅威からの保護の持続性に影響を与えた脆弱性(JVN iPedia調べ)および、不具合の件数を優先しています。

セキュリティソフトの安全性ランキング

情報セキュリティ3つのポイントで評価した結果からの、安全性ランキングです。

1位:ノートン 360

総評(の数)14
防御力(5)
保全性(5)
継続性★★★★☆(4)

セキュリティ業界40年以上の実績を持つ、世界シェア1位のノートンブランドのセキュリティソフトです。ノートン製品の導入デバイス数は5億台以上、2022年に防いだサイバー攻撃は約7.5億件と、高い防御力を誇ります。

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1位:マカフィー リブセーフ

総評(の数)14
防御力★★★★☆(4)
保全性(5)
継続性(5)

マカフィーリブセーフは、セキュリティ業界30年以上の実績を持つ、個人向けシェア世界No.1のセキュリティソフトです。マカフィー製品の導入デバイス数は6億台以上、docomoSoftBank も採用しており、多くのユーザーに選ばれています。

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3位:ESET インターネットセキュリティ

総評(の数)10
防御力★★★☆☆(3)
保全性★★★☆(4)
継続性★★★☆☆(3)

ESETインターネットセキュリティは、セキュリティ業界30年以上の実績を持つ、世界シェア3位のセキュリティソフトです。ESET独自の「多層防御」で未知の脅威にも対応し、マルウェア検出と未知の脅威で世界トップクラスの評価を獲得しています。

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4位:Microsoft Defender

総評(の数)9
防御力★★★★★(5)
安全性★★☆☆☆(2)
継続性☆☆☆(2)

Microsoft Defenderは、Windows OSに標準搭載されているセキュリティソフトです。ウイルス対策やマルウェア対策など、基本的なセキュリティ機能に加え、ペアレントコントロール機能も備えています。Windows OSとの相性も良いため、子どものインターネット利用を制限したい方におすすめです。

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5位:ウイルスバスター クラウド

総評(の数)8
防御力★★★★★(5)
安全性☆☆☆☆(1)
継続性☆☆☆(2)

ウイルスバスター クラウドは、トレンドマイクロ社のセキュリティソフトです。BCNランキングで13年連続No.1を獲得しており、AI技術による未知の脅威への対策と、第三者機関による高い防御力が特徴です。

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セキュリティソフトは「安全性」で選ぶ

セキュリティソフトの安全性について、情報セキュリティ3つのポイントで評価した結果まとめです。

順位(の数)ソフト名
1位(14)ノートン 360マカフィー リブセーフ
3位(10)ESET インターネットセキュリティ
4位(9)Microsoft Defender
5位(8)ウイルスバスター クラウド

セキュリティソフトは、脅威から守るためにあります。ですが、守ってくれるはずのソフトの安全性が低いと意味がありません。

セキュリティソフトは、より安全性の高いものを選ぶようにしましょう。

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どうなの

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