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iOS17.6.1で修正される「高度なデータ保護」のヤバい不具合とは?わかりやすく解説

2024年8月8日

iOS17.6.1がリリースされました。このアップデートは、iCloudの「高度なデータ保護」をオン、オフできない不具合を修正する目的のみで、セキュリティの修正は含まれていません。

iOS17.6.1アップデートで修正される「高度なデータ保護」とは?

「高度なデータ保護」とは、iCloudに保存したデータをより安全に守る機能です。

具体的には、写真やメッセージを”特別な鍵”でロックして、iPhoneを使っている人だけが取り扱えるようにする仕組みが備わっています。

例えば、iPhoneで撮った家族の写真をiCloudに保存しているとします。この「高度なデータ保護」をオンにしていれば、その写真は特別な鍵で守られ、Appleでさえも見ることができません。

「高度なデータ保護」をオンにできない問題とは?

「高度なデータ保護」をオンにできないと、iCloudに保存しているデータ保護の強さが「標準レベル」になります。

「標準レベル」は、データは暗号化していますがAppleが"必要に応じて見ることができる"状態です。

例えば、パスワードを忘れたときにAppleに問い合わせてサポートしてもらえるなどのメリットがありますが、Appleが不正アクセス被害を受けた場合、システムの内部からiCloudのデータを盗み見られるリスクがあります。

「高度なデータ保護」を修正するためにiOS17.6.1アップデートは必要?

iOS17.6.1アップデートの話に戻ります。「重要なバグ修正!」といったセンセーショナルな見出しに惑わされがちですが、何となく今回「見送ってもよいのでは?」と感じはじめていませんか?

以下に該当する方は、アップデートを見送っても問題ないでしょう。

  • iCloudにデータを保存していない
  • Appleに見られて困るデータはない

まとめ

iCloudの「高度なデータ保護」機能をオンにできず、大切なデータの保存に不安を感じている方は、iOS 17.6.1アップデートをご検討ください。

 iCloudを利用していない方や、特に重要なデータをiCloudに保存していない方にとっては、今回のアップデート「見送り」でもよいでしょう。

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