
- 通販サイト Qoo10(キューテン) 危険性は?
- 個人情報は大丈夫なの?
Qoo10の安全性が気になる方向けに、情報セキュリティ資格を有するIT管理プロがわかりやすく解説していきます。
Qoo10で「できるだけ安全にショッピングしたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
Qoo10はどこの国の会社?
Qoo10の日本サイトを運営する「eBay Japan(イーベイ・ジャパン)合同会社」は、日本の東京都港区に本社をおいています。
以下、Qoo10のざっくりな沿革ですが、もともとは韓国のショッピングモール「Gmarket(ジーマーケット)」が発祥だということがわかります。
2009年 | Gmarketの創設者がeBayへ売却 |
2010年 | Qoo10.jpが日本に進出 |
2018年 | Qoo10 Japanを設立 |
Qoo10は個人情報流出、脆弱性の事例なし
- 個人情報漏えいの事例なし
- システム脆弱性の事例なし
Qoo10の公開情報や報道、脆弱性データベース「JVN iPedia」を確認しましたが、セキュリティインシデントに関する情報はありませんでした。
Qoo10の口コミ・評判からのリスク分析
Qoo10公式サイトのレビューから、口コミが多いものを分析してみました。
トラブル内容 | 口コミの例 |
---|---|
違う商品が届いた | 色や形、サイズ、表記と素材が違う、など |
欠陥品が届いた | 壊れていた、使えない商品が届いた、など |
サポートの対応が悪い | 返信がない、内容を理解していない、など |
個人情報が流出した | 個人情報を漏らされた、など |
以下、個人情報を漏らされるリスク(色抜きのトラブル内容)ついて説明していきます。
Qoo10「個人情報リスク」を知っておく
取り沙汰されていないながらも、一定数「個人情報を漏らしてない?」といった口コミが散見されました。傾向としては以下の通りです。
- 誤配送で他人に住所を知られてしまった!
- Qoo10が個人情報を第三者に教えていた!
誤配送は論外ですね。ユーザー側で防ぎようがありません。
住所がバレないよう、Qoo10でショッピングする方法は後述します。
次に、「Qoo10は第三者に個人情報を教えているのでは?」について言及していきます。
Qoo10は個人情報を第三者に教えている?
「知らない人から、住所を確認する連絡が来た」
「個人の自宅?っぽい場所から商品が届いた」
このような事例から、「Qoo10は第三者に個人情報を流しているのでは?」と勘ぐる方もいるようです。
ですがQoo10は、個人も出店できる「オープンマーケットプレイス」です。
そのため、「Qoo10ショップページから確認できない人物から連絡が来た」また、「個人宅から商品が届いた」など、ありえることでしょう。

この根拠として、Qoo10公式サイト「個人情報保護方針」から一部抜粋します。
利用者同士で取引を行う場合、取引を完了するために必要な利用者の一方に関する情報(利用者の氏名、アカウントのID、Eメールアドレス、連絡先情報、配送先住所、請求先住所など)、または当該利用者から提供された当該取引の信頼性及び安全性を高めるために必要なその他情報について、他方利用者は提供を依頼することができ、弊社がこの他方利用者に対し提供することができます。
「Qoo10 利用者個人情報保護方針」より引用
Qoo10からの広告メールが多すぎる理由
Qoo10は、公明正大に「利益追求のためメール送るから」と示しています。
弊社は、弊社の正当な利益を追求するために利用者の個人情報を利用することができます。特に、弊社は以下の目的で利用者の個人情報を利用することができます。
Qoo10「利用者の個人情報の利用目的について」より引用
- クーポン、割引及び特別割引を利用者に提供することを目的としてEメールまたは郵便により利用者に連絡すること、ならびに本サービスに関して利用者に情報提供を行うこと
なお、SMS(ショートメッセージ)でもマーケティング情報を送ると記されています。
詳しく知りたい方は、Qoo10 利用者個人情報保護方針 から「利用者の個人情報の利用目的について」以降をご参照ください。
「フィッシング詐欺と見分けがつかないから、Qoo10のメール配信ストップしたい!」という方は、Qoo10ヘルプ「メールマガジンの配信を停止したい。」が参考になります。
Qoo10で安全にショッピングする3ステップ
ここまでお読み頂き、Qoo10で個人情報を使うリスクがあることは、お分かりいただけたはずです。
そうなると、次に知りたいことって、
Qoo10で安全にショッピングする、
ズバりな方法を知りたい!
ですよね?では、IT管理プロが実践する「3ステップの安全なデジタルショッピング術」をズバり!ご紹介します。
- 「秘匿性の高いアカウント」を登録する
- 配送先は「郵便局留め」がおすすめ
- 支払いは「コンビニ払い」がおすすめ
以下順に説明していきます。
1. 秘匿性の高いアカウントを登録する
Apple IDの「メールを非公開」がおすすめです。
Qoo10でショッピングするには、必ず会員登録が必要です。
この会員登録するIDは、身バレしない「Apple ID(iCloudメール)」がおすすめです。
- [Apple ID]を選択する
- [メールを非公開]を選択する
- 身バレしないメールアドレスで登録完了!

もしQoo10が個人情報を漏らしたとしても、非公開のApple IDから本人を特定されることはまずありえません。
また、Qoo10でパスワードを設定しなくてもよいので、パスワード漏れの心配もなし、且つパスワード管理の手間もありません。一石二鳥ですね。
なお匿名性の高い「Apple IDでサインイン」を利用するには、iPhone といった iOS デバイスが必要です。
2. 配送先は「郵便局留め」がおすすめ
日本郵便の「コンビニ・郵便局窓口受取サービス」を利用すれば、自宅の住所はバレません。
【参考情報】Qoo10が日本郵便のコンビニ・郵便局窓口受取サービスを導入
お届け先住所の書き方は、下図を参考にしてみてください。

なお、郵便局での商品受け取りには本人確認証(免許証、保険証など)が必要です。
お渡し時のご本人さま確認について
お荷物のお渡し時にご本人さま確認をします。
引用元:日本郵政
お受け取りになる郵便局の窓口で、氏名・住所が確認できる確認書類(免許証等)をご提示ください。
Qoo10に個人情報を登録しない場合は、郵便局員にOoo10の購入画面をみせて、「購入者本人であることを示す」必要があります。
3. 支払いは「コンビニ払い」がおすすめ
コンビニ払いは、Qoo10に個人情報を入力せず支払うことができるので安全です。

まとめ
Qoo10の安全性、個人情報リスクから、安全にショッピングする方法についての解説でした。
セキュリティインシデントの事例はないものの、誤配送やサポート担当の対応ミスにより、「第三者に個人情報を知られてしまった!」というトラブルが少なからずあるようです。
そのため、Qoo10に「できるだけ個人情報を登録しないで」ショッピングする方法をおすすめします。
- 「秘匿性の高いアカウント」を登録する
- 配送先は「郵便局留め」がおすすめ
- 支払いは「コンビニ払い」がおすすめ