デジタル詐欺

詐欺確定「お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました」開いてしまったら?対処法3ステップ

2023年1月8日

「お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。こちらにてご確認ください」というSMS(ショートメール)が届き、メッセージ内のリンクから詐欺サイトへ誘導し、個人情報をぬすみ取ろうとする「荷物不在SMS詐欺」が横行しています。

荷物不在SMSは【詐欺確定】

「SMS詐欺のリンクを開くと、どうなる?」

「うっかりリンクを開いてしまった…」

対処法3ステップについて、情報セキュリティ資格を有するIT管理プロがわかりやすく解説していきます。

詐欺被害を防ぐポイント

  • リンク開いても何も入力しないで
  • 詐欺の痕跡を完全抹消する
  • 個人情報を入力してしまったら?パスワードを変更する

荷物不在SMS詐欺の流れ

※SMSを受信しても、真似して操作しないでください。筆者は専門知識を有したうえで、自己責任のもと実施しています。

SMS本文のリンクを開くと、ブラウザが開き 「アカウントが異常である」と警告のち、Apple IDを入力するページが表示されました。

詐欺の手口の流れ

まず、「届いたSMSを開いてしまったら?」から順に説明していきます。

荷物不在SMS詐欺SMSを開いてしまったら?

現時点では対処できることはありません。

なお今後、詐欺のSMSがひんぱんに届くようになるかもしれません。

なぜなら詐欺師は、うっかりSMSを開く人をターゲットにしたいため、「SMSの到達」および「開封チェック」を分析している可能性が高いからです。

iPhoneメッセージ「開封証明」の設定例

明らかに詐欺とわかるSMSが届いたら、「開かずにメッセージを削除」するようにしましょう。

荷物不在SMS詐欺の対処法3ステップ

もしリンクを開いてしまっても、"個人情報を何も入力しなければ" 問題ありません。

うっかり詐欺サイトにアクセスしてしまった場合、以下の対処をすることをおすすめします。

  • 詐欺サイトを閉じる
  • アクセス履歴を消す
  • 詐欺メッセージを消す

iPhone対処手順

はじめに

詐欺サイトのアドレスの一部を控えておきます。

例)https://詐欺サイト.com → 「詐欺サイト.com」を控える

※後述「2. Safariのアクセス履歴を消す」ときに用います。

詐欺メッセージ本文のアドレスと、アクセスしてしまった詐欺サイトのアドレスが異なるケースもありますので、両方控えておきましょう。

1. 詐欺サイトを閉じる

詐欺サイトを閉じます(下図①→②の流れ)。

例)Appleを騙る詐欺サイト

2. Safariのアクセス履歴を消す

履歴から意図せず再訪問してしまうケースがあるため、対象期間のアクセス履歴を削除しておきましょう(下図①→②→③の流れ)。

次に、iPhone[設定]>[Safari]>[詳細]>[Webサイトデータ]の順にタップして、詐欺サイトのデータをが存在する場合は[削除]します(下図①→②→③参考)。

Webサイトデータを削除、または検索してWebデータが見つからなければ、次の手順へ進みます。

3. 詐欺メッセージを削除する

届いた詐欺メッセージを削除すれば、対処完了です。

詐欺サイトに個人情報を入力してしまったら?

パスワード変更および、できればアカウントを変更するようにしましょう。

詐欺サイトに取得される情報

詐欺サイトにアクセスしたくらいでは「個人情報は取られません」が、次のことには注意が必要です。

  • 位置情報の利用は「許可しない」
  • プロファイリングされているかも

興味本位でアクセスしないよう、お気をつけください。

荷物不在SMS詐欺の対策アプリ2つ

荷物不在SMSには、次のセキュリティ対策アプリが効果的です。

  • コンテンツブロッカー
  • パスワード管理アプリ

この理由について、以下順に説明していきます。

1. コンテンツブロッカーで詐欺サイトアクセスをブロック

Webサイト閲覧するときに生じる、"迷惑な広告表示などの行為をブロック" してくれるコンテンツブロッカーですが、不審なサイトへのアクセスを防ぐ機能も備わっています。

詐欺サイトをブロック!

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コンテンツブロッカーはあくまで対策のひとつです。フィッシング詐欺サイトへのアクセスを完全に防ぐことを保証するものではありません。

詐欺の手口は "日進月歩" です。常に進化しているため、新しい手口の対策におつかないこともありますので、ご注意ください。

よって過信せずに、「悪いサイトにアクセスしないようサポートしてくれるツール」という位置づけでご利用されることをおすすめします。

2. パスワード管理アプリで「個人情報の入力をふせぐ」

もし詐欺サイトにアクセスしてしまっても、パスワード管理アプリにWebサイトのアドレスをチェックさせることで、詐欺サイトには個人情報を入力しない対策になります。

1Password|フィッシング対策例

①「ログインは見つかりませんでした」
②無理やりパスワード入力試行
③「アドレス違うけど本当にいいの?」警告表示

詐欺対策に有効なアプリが、どのポイントで詐欺を防いでいるのか?知ることで、荷物不在SMS詐欺の被害を免れることができるでしょう。

まとめ

詐欺確定の「お客様が不在の荷物を持ち帰りました」SMSが届き、うっかりリンクを開いてしまった場合の対処法3ステップです。

  • リンク開いても何も入力しないで
  • 詐欺の痕跡を完全抹消する
  • 個人情報を入力してしまったら?パスワードを変更する

基本、個人情報を何も入力せずWebページを閉じてしまえばOKです。

また二度とアクセスしてしまわないよう、ブラウザーの履歴とSMSを削除しておきましょう。

間違っても、興味本位でSMS詐欺のリンクは開かないようにしましょう。

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