メタ社が配信をやめない、著名人の名前や写真を無断で使用した「なりすまし投資詐欺」の広告から身を守る方法です。
- 投資詐欺広告の見分け方と対処法
- 未然に防ぐための効果的な対策
デジタルに不慣れな方向けに、情報セキュリティ資格を有するIT管理プロがわかりやすく解説していきます。
インスタ投資詐欺広告の見分け方
「広告 + 投資 =詐欺」と判断してよいでしょう。
具体的には、下図参考に「投資」を語る「広告」すべて “詐欺” と断定してよいでしょう。
「ストーリーズ」「検索」の場合
「リール」の場合
画面内に「広告 + 投資」が表示されたら "詐欺" と断定する。 インスタを使い続けるしかないのであれば、これだけ徹底すればOKです。
インスタ投資詐欺広告の手口と対処法
手口はさまざまですが、ざっくり次の流れを知っておきましょう。
- インスタ「投資」関連の広告を開く
- 言葉巧みに勧誘される
- 口座入金、またはクレジットカード番号の入力を促される
投資詐欺広告を開いてしまったら?
詐欺広告を開いただけであれば、個人情報がバレたり、不正な支払いが発生するなどの被害はありません。
誤って広告を開いてしまうことは、誰でもあることです。
広告表示を閉じて、二度とアクセスしないよう[・・・]>[広告を非表示にする]を設定すれば対処完了です。
クレジットカード番号を入力してしまったら?
直ちにクレジットカードの利用を停止しましょう。
まずはクレジットカード会社へ相談のうえ、利用停止しましょう。
請求が発生していなければ、クレジットカード再作成の手間で終わります。
例)三井住友カードの場合
- 受付窓口:三井住友カード紛失・盗難受付デスク
- 受付番号:0120-919-456(または、06-6445-3530)
- 受付時間:年中無休
指定された口座に送金してしまったら?
まずは金融庁の「金融サービス利用者相談室」から、警察へ通報する方法を相談してみましょう。
- 受付時間:平日10:00~17:00
- 電話番号:0570-016811
※Webサイトからの相談受付は24時間対応。
引用元:金融サービス利用者相談室|金融庁 (fsa.go.jp)
警察の介入による「詐欺師の口座を凍結させる」ことこそ、返金が期待できる唯一の手段です。
インスタ投資詐欺広告の防ぎ方
Instagramのアプリは使わず、「Brave」ブラウザーからのインスタの利用が効果的です。
AdGuardなどの広告ブロックアプリを試しましたが、Braveが一番効果的でした。Braveブラウザーは無料で使うことができるので、一度お試しあれ。
Brave adblockで広告をブロックするブラウザ
Brave Software無料posted withアプリーチ
ただし、インスタはYouTubeやLINEと同様「コンテンツに広告が組み込まれているサービス」のため、100%防ぐことは難しいでしょう。
- アクセスエラーが頻発する(下図①)
- インスタの「リール」は使えない(下図②)
とにかく「エラーが発生しました」がよく表示されますので、[ページを再読み込み]が必要です。
そして、インスタの「リール」にアクセスするとフリーズし、タブを閉じないとブラウザーが復旧できない状態になります。
さいごに:投資詐欺広告はメタ社の対応次第
インスタの投資詐欺広告から身を守るための、「手口からの見分け方と対処法」および「広告を防ぐ効果的な方法」のご紹介でした。
インスタは「広告組み込み型のコンテンツ」です。つまりは、投資詐欺広告を防ぐのはインスタを運営するメタ社次第です。
このような事実から「インスタって本当に必要なの?」見直しを図り、代わりのコンテンツを探してみることも一つの選択肢でしょう。