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iPhone「利用頻度の高い場所」知らないとヤバい3つの危険性

2022年7月15日

iPhoneの「利用頻度の高い場所」という、あまり知られていないプライバシーに関する機能が備わっています。

この機能、iPhone初期設定から「オン」の状態です。

つまり、意図せず勝手に行動履歴を記録・分析されている事実があります。

そこで今回、「利用頻度の高い場所」の目的、確認方法、危険な場面について、情報セキュリティ資格を有する筆者が解説していきます。

iPhone「利用頻度の高い場所」なんのための機能?

Apple公式サイト「位置情報サービスとプライバシー」から、目的を読み取ることができます。

利用頻度の高い場所:

あなたの利用頻度の高い場所を学習するために、iPhoneおよびiCloudに接続されたデバイスはあなたが最近訪れた場所とそれらの場所をどれくらいの頻度でいつ訪れたかを追跡します。

このデータはエンドツーエンドで暗号化されるためAppleが読み取ることはできません。

情報は予測交通情報サービスなどの個人向けサービスを提供するために使用され、“写真”のメモリー機能を改善するためにも使用されます。

つまり、「利用頻度を学習してiPhoneの使い勝手を向上させる」目的で使用されます。

iPhone「利用頻度の高い場所」見方、設定方法

手順

  • iPhone「設定をタップ
  • 「プライバシー」をタップ
  • 「位置情報サービス」をタップ
  • 「システムサービス」をタップ
  • 「利用頻度の高い場所」をタップ

見方は、次の通りです。

  • 履歴の記録を「オフ」にする
  • 利用頻度の高い場所の概要
  • 履歴を削除する

iPhone「利用頻度の高い場所」履歴に記録される内容

頻繁に訪れた場所に関する、次の情報が記録されます。

  • マッピングした地図
  • 滞在時間
  • 移動手段

iPhone「利用頻度の高い場所」履歴の保存期間

利用頻度の高い場所で、記録される期間は過去50日間です。

iPhone「利用頻度の高い場所」危険性な3ケース

「利用頻度の高い場合」機能が災いするケースです。

  • iPhoneを紛失、盗難したとき
  • Apple IDパスワードを盗まれたとき
  • Apple社から情報が漏れたとき

以下順に説明していきます。

iPhone紛失、盗難したとき

iPhoneが第三者に渡ってしまった場合、自宅や職場の情報がすべてバレてしまいます。

【対策】iPhoneの画面ロック、できれば生体認証など、本人以外がロック解除できないようにする。

Apple IDパスワードを盗まれたとき

iPhoneを利用した場所の履歴は、Apple IDと紐づいています。

言い換えますと、Apple IDが「利用頻度の高い場所を持ち歩いている」という理解でOKです。

つまり、Apple IDパスワードが盗難されたら「利用頻度の高い場所を盗まれる」同義ですね。

【対策】Apple IDはパスワード以外、2要素の認証を設定し、サインインの安全性を強化する。

Apple社から情報が漏れたとき

Apple社は、「暗号化されているためAppleが読み取れない」だけであり、データを預けている事実は変わりありません。

Apple社のセキュリティ基盤を疑うわけではありませんが、どんなシステムにも「必ず脆弱性(セキュリティの抜け穴)は存在するというのが、セキュリティ業界のセオリーです。

【対策】利用頻度の高い場所「オフ」にして、記録しないようにする。

iPhone「利用頻度の高い場所」Apple社へ送信しない

Apple社は、あなたが許可した場合に限り、マップ改善のために「利用頻度の高い場所」を使用します。

「利用頻度の高い場所」を使用されたくない場合は、次のように設定しましょう。

手順

  • iPhone「設定をタップ
  • 「プライバシー」をタップ
  • 「位置情報サービス」をタップ
  • 「システムサービス」をタップ
  • 「製品の品質向上」表示されている機能すべて「オフ」にする

まとめ

iPhone「利用頻度の高い場所」は、マップや写真の使い勝手を良くするために使用します。

「利用頻度の高い場所」が悪用されるのは、次ような場面です。

  • iPhoneを紛失、盗難したとき
  • Apple IDパスワードを盗まれたとき
  • Apple社から情報が漏れたとき

iPhone初期設定から「オン」の状態です。

必要でない場合は「履歴を消去」したのち、機能を「オフ」にしましょう。

「利用頻度の高い場所」履歴の記録を停止しても、iPhoneのご利用には何ら支障ありませんので、ご安心ください。

  • この記事を書いた人

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