EaseUS製ソフト【危険性は2つ】安全性チェックしながらのデータ復旧方法

削除データを復旧するソフトを探して「EaseUS Data Recovery Wizard」にたどり着いた方向け、情報セキュリティ資格を有する筆者が、できるだけ安全にデータ復旧する方法について解説します。

この記事の内容

  • EaseUSとは?どこの会社?
  • EaseUS製品を使う2つの危険性
  • 実際に使った人の口コミ・評価
  • 無料版と有料版の比較
  • できるだけ安全なデータ復旧方法

まず、EaseUSの会社概要から説明していきます。

EaseUSは中国の会社

EaseUSの会社概要から、所在が「中国」であることがわかります。

会社名有限会社イーザスソフトウェア
設立2004年8月
所在地中国四川省成都市高新区天益街38号理想センター12階
従業員数200人(2021年3月現在)
事業内容・データ復旧
・バックアップ
・パーティション管理
関連製品および付帯サービスの企画・開発・販売
主要取引先株式会社ベクター
株式会社エクサゴン
株式会社DEGICA
株式会社イーフロンティア
アマゾンジャパン株式会社
楽天株式会社
 株式会社インプレス 窓の杜
フリーソフト100
オールフリーソフト
ソフトニック
EaseUS会社概要より引用

主な事業内容は「オンラインでのソフトウェア販売、デジタルライセンス販売」ですね。

因みに、「EaseUS」と検索してヒットする「easeus.jp」は、株式会社エクサゴンという日本のリセラーらしいです。

このエクサゴンが運営するWebサイトですが、下図のとおり非SSL化のため、通信の暗号化が担保されません(2022年3月現在)。

アドレス "www.easeus.jp" は「非SSL化」のため注意!

警告が示す通りで、個人情報を入力すると「通信を盗み見られる可能性」があります。

EaseUS公式サイトと間違え、個人情報を入力しないよう気をつけましょう。

EaseUS Data Recovery Wizard|危険性は2つ

  • 地政学的リスク
  • スパイウェア疑惑

以下順に説明していきます。

地政学的リスクとは?

中国企業は中国政府の要請があれば、すべての情報を提出しなければならないことが法律として定められています。

EaseUS製品の購入~使用に際して、EaseUSが取得する情報すべてを「中国政府が握る」といっても過言ではないでしょう。

スパイウェア疑惑とは?

過去に、「PCに常駐しているプログラムが情報収集して、EaseUSへ送信しているのでは?」疑惑がありました。

これに対し同社は、「スケジュール実行をバックグラウンドで処理するための重要なプログラム」という見解を示していますが、真偽の程は定かではありません。

なお今回、インターネット通信を切断 & 常駐プログラム停止した状態でも、「EaseUS Data Recovery Wizard」が使用できたことから、スパイウェアの可能性は低い評価です。

詳しくは後述していきます。

EaseUS Data Recovery Wizard|評価、口コミ

■良い口コミ・評価

■悪い口コミ・評価

悪い口コミ・評価の傾向

  • 無料版だと制限で復旧できない
  • 復旧したファイルが破損していた
  • 大きいファイルは復旧できなかった

EaseUS Data Recovery Wizard|無料と有料の比較

データ復旧ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」、復旧に関する比較です。

無料Pro
・ライセンス不要
・最大2GBまデータ復元可能
・1 PC用のライセンス
・復元できるデータ量は制限なし
引用:EaseUS Data Recovery Wizard「OS別一覧」

EaseUS Data Recovery Wizard|安全な使い方の流れ

実際に筆者が「EaseUS Data Recovery Wizard For Windows(以下「復旧ソフト」と書きます)」使って、データ復旧した流れです。

  • 復旧ソフトのダウンロード、インストール
  • インストール後「ネットワーク一時停止」
  • 常駐プログラム停止
  • 復旧ソフト起動~削除データスキャン
  • 復旧できそうなら有料版を購入
    • ※一時的にインターネット接続
    • ライセンスのアクティベーション
    • アクティベーション後に切断
  • インターネット接続し再スキャン
    • データ復旧

実施した環境

  • OS:Windows 11 Home
  • 復旧対象ドライブ情報
    • 2TBのUSB外付けHDD
    • フォーマット:exFAT

【データ消失の状況】

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)という小型のコンピューター機器にUSB外付けHDDを接続しネットワーク対応させ、「自宅ファイルサーバー」といった、ちょっとマニアックな使い方。

2022年3月16日に発生した、「宮城県・福島県」地震の影響で発生した停電により、パーティションと共にデータが消失…(泣)

無料のデータ復旧ツール「Testdisk」および「Recuva」試したが、消えたデータ痕跡すら検出できず、EaseUS製の復旧ソフトでデータ救出を試みることにした。

以下順に説明していきます。

復旧ソフトのダウンロード

以下サイトにアクセスし、該当するOSアイコンの「無料ダウンロード」ボタンをクリックします。

EaseUSダウンロードセンター

因みにですが、「インストール中にPCの情報搾取(さくしゅ)されるんじゃね?」このような心配がある方は、下記リンク先EaseUS英語サイト「Data Recovery」より、オフライン版インストーラーがダウンロードできます。

EaseUS Download Center ※やや古いバージョンのようです。

インターネットVPN接続でダウンロードすれば、より安全ですね。

インストールはガイドに従い手順をすすめれば、難なく完了するでしょう。

なおインストール完了画面では、2つともチェックを抜いてから「完了」クリックするようにしましょう。

PCのネットワーク接続を一時停止する

ネットワークを一時遮断します。

これは、復旧ソフト起動と同時に実行される(かもしれない)プロセスによる、PC内からの情報流出を防ぐ目的です。

インストール後「常駐プログラム停止」

Windows 11の環境を例に、”オフラインではない”復旧ソフトのインストールと同時に「EaseUS UPDATE SERVICE」なるサービス名が追加され、「ensserver.exe」プログラムが常駐します。

恐らく復旧ソフトの自動アップデート用プログラムなのでしょうが、裏でどのような処理をしているのか?不明です。

筆者は次の手順で無効化しました。

  • 「Windows」キーを押す
  • 「サービス」と入力、開く
  • サービス名「EaseUS UPDATE SERVICE」選択
    • スタートアップの種類:無効
    • サービスの状態:停止

※データ復旧には何ら影響しない常駐プログラムであり、復旧ソフトのアップデートは手動で行えます。

復旧ソフト起動~削除データスキャン

ここでPCにUSB外付けHDDを接続し、復旧ソフトをお試しのまま起動します。

特に難しい設定や操作なく、「外付けドライブ」にUSB外付けHDDが表示されるので、「スキャン」実行します。

Wi-Fi「オフ」にして復旧ソフトを使う

筆者は「ディープスキャン」により、消失したデータが検知できました。

消えてしまったデータが見つかり、データ復旧できそうなことが確認できます。

ですが、とても無料枠の制限2GBではデータ救出できないので、有料版の購入に進みます。

もしバックグラウンド通信が気にならない方であれば、ここでインターネット接続に接続し、復旧ソフト画面「アップグレード」ボタンから購入してもOKです。

「やっぱりちょっと怪しい、心配」

このように思う方は、復旧ソフトを「終了」して、USB外付けHDDもPCから取り外してください。

不安を煽るメッセージですが、無視して「終了」

EaseUS Data Recovery WizardはECサイトから購入する

EaseUSサイトから購入せず、ECサイトから購入します。

購入すると、ライセンスコードが即発行されますので、コードを控えておきます。

次にPCをインターネットに接続した状態で、復旧ソフトを起動します。

  • 「アップグレード」クリック
  • ライセンスコードを入力
  • 右側「アップグレード」をクリック

「アップグレード」表記が「Professional」になれば完了です。

インターネットを遮断して再スキャン

再度インターネット接続を一時停止し、PCに外付けHDDを接続します。

復元ソフトで再度「スキャン」実行、復旧するアイテムを選択し「リカバリー」を実行します。

見事に消失したデータすべて復旧できました。

【参考】EaseUS Data Recovery Wizardの実行プロセス

Windows 11環境で復旧ソフトを起動、リソースモニターをチェックすると、「TCP接続」また「リッスンポート」でEaseUSソフトのプロセスが実行されていることを確認しました。

EaseUS特有プロセスでIPv4ループバックを実行している状態

これは、復旧データをスキャンするためのプロセスのようです。

ですが、

「データスキャンと同時にPC内の情報収集しているんじゃね?」

「ネットワークに接続した瞬間、EaseUSへ収集データ送信するんじゃね?」

「でも、データは復旧したい!」

このようにリスク先行な考えでデータ復旧を試みる場合であれば、

個人情報データを「Dropbox」のようなクラウドストレージへ一時退避することをおすすめします。

※復旧ソフトがDropboxをスキャンする可能性もあるため、Dropboxソフトはインストールせず、ブラウザーから個人情報データをアップロードしましょう。

まとめ

EaseUS製の復旧ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard」危険性、安全に使う方法の解説でした。

  • 常駐プログラムを停止する
  • 復旧ソフトは「インターネット切断」して使う

EaseUSは中国企業ということもあり、地政学的リスクがあることは否めません。

また過去、スパイウェア疑惑もありました。

ですが今回、Windows 11でお試し & 製品版をインストールしてPCプロセスをチェックする限りでは、情報を搾取するような挙動をしていないように見受けられました。

消えてしまったデータ、どうしても復旧したい場合には「背に腹は代えられぬ」ですね。本記事が参考になれば幸いです。

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