「これって…なんかニセモノ(フェイク)っぽいけど、本物かどうか見分けがつかない…」
SNSやニュースで流れてくる画像や動画を見て、そんなふうに感じたことはありませんか?
最近では、AIを使って作られた本物そっくりの”フェイク画像・ディープフェイク動画”が増えていて、見た目だけでは本物かどうか?判断できなくなってきています。
とはいえ、特別な知識やスキルが必要そうで、「結局どうすればいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、フェイク画像や動画を見分ける「ファクトチェック」に役立つWebサイトやツールをご紹介します。
スマホのみで使えるものも多いので、ぜひ参考にしてみてください。
1. Google画像検索
Webサイト:Google画像検索
Googleが提供する画像検索ツールで、画像の出どころを調べることもできます。気になる画像をGoogleの画像検索にアップロードすると、同じ画像がほかのサイトで使われていないかチェックできます。
2. TinEye(ティンアイ)
Webサイト:TinEye
世界最大級の逆画像検索エンジンです。52億枚以上の画像データベースから、元画像や加工された画像を見つけられます。Googleでは見つからない画像も発見できることがあります。
3. FotoForensics(フォトフォレンジクス)
Webサイト:FotoForensics
画像の加工や合成の痕跡(こんせき)を色で表示してくれるツールです。結果は色分けされて表示されるので、赤や黄色の部分があれば「加工の可能性あり」と判断できます。
4. Fake Image Detector(フェイクイメージディテクター)
Webサイト:Fake Image Detector
AIが自動で画像の真偽を判定し、信頼度をパーセンテージで表示します。80%以上なら信頼できる、50%未満なら要注意という目安で使えます。
5. Illuminarty(イルミナーティ)
Webサイト:Illuminarty
AIで作られた画像の特徴を検出する無料ツールです。判定結果が「High」や「Medium」と表示されたら、ほかのツールでも再確認することをおすすめします。
6. InVID (インビッド)
Webサイト:InVID
動画の検証に特化したツールです。動画から静止画を抽出して、それぞれを逆画像検索にかけることで、フェイク動画を見抜けます。
フェイク画像・動画を見分けるポイント
- ひとつのツールだけに頼らず、いくつか組み合わせて使う
- フェイクの見抜き方を知っておく
ファクトチェックのツールは、それぞれ得意・不得意があります。そのため、フェイクを見逃したり、本物を「フェイク」と誤って判定するケースもあるので、複数のツールでフェイクをチェックする方法がおすすめです。
また下表を参考に、フェイクを見抜く「ファクトチェックの基本」を知っておけば、フェイクに騙される可能性を大きく減らすことができるでしょう。
ファクトチェックの基本 | チェック内容 |
---|---|
情報の出どころを確認する | 投稿者や発信元が信頼できるかをチェックする |
複数のツールでチェックする | ツールには得意・不得意があるため、複数試してみる |
ツールの結果は参考程度に | 結果を鵜呑みにせず、自分の目や常識で疑うクセをつける |
不自然な点を注意深く見る | 手の指、影の向き、表情は自然?違和感がないか確認する |
信頼できる人に相談する | 周りの家族やデジタル知識がある人に相談する |
まとめ:フェイク画像・動画は見分けることができる!
無料で使えるツールと、基本的なチェックのコツを知っていれば、フェイク画像や動画を見分けることは十分に可能です。
そして、SNSや口コミの情報をすぐに信じるのではなく、「これって本当かな?」と少し立ち止まって考える習慣も大切です。信頼できる情報を、自分でもう一度調べてみるようにしましょう。
大事なのは、ひとつの情報だけをうのみにせず、いくつかの方法で確かめるクセをつけること。今回ご紹介した7つのツールは、すべてスマホで手軽に使えるものばかりです。
気になったものから、ぜひ気軽に試してみてくださいね。