セキュリティ

iPhone(iOS)プライバシー保護する設定|IT管理プロが解説

2021年9月27日

「iPhoneのプライバシー情報って、どのような情報が含まれるの?」

「Apple社へ送信されるプライバシーなデータをゼロにできない?」

企業内で、日々アクセスログの監査からプライバシー情報を識別しているIT管理15年の筆者がお答えしていきます。

こんな方におすすめ

  • iPhoneのプライバシー情報について知っておきたい
  • 極力プライバシー保護して、子供の情報も守りたい

まずは、 「個人情報」と「プライバシー情報」の違い について説明していきます。

「プライバシー情報」と「個人情報」どう違うの?

それぞれの違いです。

  • 個人情報:本人を特定、識別できる情報
  • プライバシー情報:他人や社会に知られたくないプライベートな情報

ちょっと例を挙げます。

情報の種類情報の例
個人情報
  • 氏名:実在しない太郎
  • 年齢:40歳
  • 性別:男性
  • 住所:神奈川県○○市△△区××町
プライバシー情報
  • よく「節約」Web検索する
  • 週3日はスポーツジムに通う
  • 頻繁に横浜へ訪れる
  • 利用頻度の高いアプリ「パスワード管理アプリ」

この違いを覚えておくと、後述の理解度が格段にアップしますよ。

おさらい

  • 本人を特定、識別できる情報「個人情報」
  • よその人に知られたくない情報「プライバシー情報」

iPhone のプライバシー情報とは?

当サイトでもご紹介している「新しいiCloud利用規約」を例に解説していきます。

新しいiCloud利用規約【同意を求める理由】同意して大丈夫?ズバり解説

続きを見る

なぜ、利用規約なの?ですが、同意を求めている内容こそが「プライバシー情報の取り扱いについて」だからです。

あなたが許可をしていなくても、iPhone内部には次のようなプライバシー情報がどんどん蓄積されていきます。

プライバシー情報iPhoneに記録される情報
位置情報
  • 利用頻度の高い位置情報
  • 経路、交通情報
  • マップの改善
アプリ(App)
  • クラッシュデータ
  • App使用状況の統計
音声
  • 音声識別の正確さアップ
iCloudサービス
  • メールメッセージ
  • iCloudストレージ

アクティビティ

健康状態

  • 薬、検査、病状など
  • 手洗いの改善
  • 車椅子モードの改善

因みに、「アクティビティ、健康状態」は、”Apple Watch”といっった「スマートウォッチ(ウェアラブル端末)」から取得されるものが大半です。

Apple社がプライバシー情報を扱う目的は2つ

  1. サービスの改善、品質を向上する目的
  2. パーソナライズした広告を表示させる目的

順に説明していきます。

1.Apple社サービス改善、品質向上の目的

例えばiPhoneの「写真」アプリであれば、思い出を振り返るため、撮影日時だけでなく「場所、”位置情報”」を使っています。

この位置情報ですが、もっと正確性をアップさせたい目的があります。

それは、あなたの写真アルバム整理を手助けし、使い勝手を向上させることで「ユーザーが離れないから」です。

「まぁ、使い勝手が良くなるなら協力しなくもない」このように考える方もいらっしゃることでしょう。

ですが、プライバシー情報を識別していくシステムの流れ、ざっくり理解してもそのように思われるでしょうか?

プライバシー識別の流れ

  • 画像をシステムが解析
  • Apple社の膨大なデータから”位置情報”を識別
  • あなたの写真の位置情報を記録、表示

「画像を解析する」ということは、写っている「人物」も識別しているわけですね。

映っている人物から「性別、年代」が識別できるので、お子さんであれば、成長記録をずぅーーーっとApple社に監視されているような気分になる、このような理由から嫌悪感をいだいてしまうのは、至極当然のことでしょう。

2.パーソナライズな広告を表示させる目的

まず、「パーソナライズとは?」 ですね。

「パーソナライズ」とは?

一人ひとりの好み(興味や趣味、嗜好性)に合わせた情報のこと。

つまり、プライバシー情報は「パーソナライズそのもの、あなたの好みのかたまり」この理解でOKです。

よくWebサイトを閲覧していて、「気になる画像やメッセージをタップ、いつの間にか他サイトで商品を購入しようとしていた」このような経験、ありますよね?

まったく関心のない広告であればスルーできます。

ですが、プライバシー情報を活用したあなたのどストライクを狙った広告を表示させられたら、スルーできる自身ありますか?

「うわ、気持ちわるい」

「誘惑に弱いから、広告は無しで」

このように思われた方、あなたのiPhoneでプライバシーを保護する設定、以下説明していきます。

Apple社へプライバシー情報”極力”提供しない設定

iPhone「設定」アプリからの設定箇所、3つです。

  1. 位置情報サービス
  2. 解析および改善
  3. Appleの広告

※なお設定画面は「iOS 15」バージョンの iPhone で行っています。

▼ 共通手順

  • 歯車のアイコン[設定]アプリを開く
  • [プライバシー]をタップ

まずは「位置情報サービス」の設定です。

「位置情報サービス」提供しない

  • [位置情報サービス]をタップ
  • 次の画面で[システムサービス]をタップ
  • 次の画面で「製品の品質向上」以下すべて無効にする
    • iPhone 解析
    • 経路と交通情報
    • "マップ"の改善
Apple社へ[位置情報サービス]送信しない設定

設定したら、画面左上の[戻る]をタップし、「解析および改善」の設定にすすみます。

「解析および改善」 提供しない

  • 画面の下にある[解析および改善]をタップ
  • [iPhone 解析を共有]オフにする
Apple社へ[解析および改善]送信しない設定

因みにですが、上図[オン]にした場合に表示されるプライバシー情報です。

[解析および改善]オンにした場合
[解析および改善]オンにした場合

設定したら、画面左上の[戻る]をタップし、「Appleの広告」の設定にすすみます。

「Apple の広告」許可しない

  • 画面の下にある[Apple の広告]をタップ
  • [パーソナライズされた広告]オフにする
Apple社へ[Appleの広告]送信しない設定

ココに注意

広告が表示されなくなる設定ではありません。

あくまで「あなた好み、パーソナライズされた広告」の表示を制限するための設定です。

繰り返しますが、どストライクな誘惑をされないための対策ですね。

まとめ

iPhoneで取り扱うプライバシー情報の種類、Apple社へ情報提供しない設定でした。

Apple社は、iPhone(iOS)バージョンアップ適宜で、

あなたのプライバシー情報の取り扱い変更に伴う「利用規約の同意」

iPhone に表示させ、同意を求めてくる場合があります。

一応、Apple社はサービスの透明性・健全性に努めており、プライバシー情報提供を「iPhone設定で回避」する方法も公開しています。

ですがiPhone(Apple社のサービス)を使う以上、「プライバシー情報の取り扱いを”0(ゼロ)”にすることはできない」この事実も知っておいてくださいね。

最小限のプライバシー情報のみ提供する」といったiPhonの設定方法、本記事が参考になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

どうなの

「ITとIT」「ITと人」つなぎ【ICT】にする。 企業5社を渡り歩いたICT管理・推進役の知見、雑多なICTノウハウ情報発信中🚀

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