安全なデータ復旧・復元ソフト4選 IT管理プロおすすめ

2022年12月25日

安全にデータの復旧を試みることができる復元ソフトをお探しですか?

復元率や対象デバイスのチェックはもちろんですが、お試しするだけで危険な復元ソフトは当然あります。

そこで今回、情報セキュリティ資格を有するIT管理プロが「安全にデータ復旧を試みることができる復元ソフトおすすめ」をご紹介します。

ソフト開発会社の信頼性は?
海外の復元ソフトは大丈夫?
脆弱性、インシデントは?
復旧するときに情報収集されない?

ぜひ本記事ご参考に、安全なデータ復元ソフトを選んでみてください。

データを復旧する復元ソフトの基本情報

今回、安全性を比較した復元ソフトの基本情報です。

復元ソフト名動作環境無料の制限主な特徴
EaseUS Data Recovery
Windows、Mac2GBまで復元可能データ復元率97.3%
ファイナルデータWindows、Macスキャンのみ可能安心の国内メーカー
救出データ復元Windows、Mac無料お試しなし復元できなければ返金「復元保証」あり
RecoveritWindows100MBまで復元可能安価に購入できる復元ソフト

なお上記の復元ソフト共通、データ復旧を試みることができる対応デバイスは次の通りです。

  • ハードディスク(内蔵、外付け)
  • SSD
  • USBメモリ
  • SDカード
  • その他各種メディア

どのソフトメーカーでも多少の表記の違いがあるだけで、動作環境OSに接続できるデバイスであれば、データの復旧を試みることができるという理解でOKでしょう。

その他、「起動できないパソコンからの復元」また「破損ファイルの復元」などの機能は、どのソフトにも標準で備わっています。

それでは以下、安全性を評価した結果を順に説明していきます。

EaseUS Data Recovery|イーザスソフトウェア

評価ポイント評価評価に関する補足
1. 開発会社は信頼できる?☆☆(1)セキュリティの取り組みなし
2. 会社の所在的なリスクは?☆☆☆(0)所在地およびデータ保管場所は中国
3. 脆弱性、インシデントは?★★★(3)脆弱性、インシデントに関する情報なし
4. 復元ソフトから個人情報を収集される?★★★(3)常駐プログラムにはリスクなし
総評7中国リスクを許容できれば

EaseUS Data Recoveryを試すなら、次の2点を許容できるかどうかでしょう。

  • 安全性の取り組みが証明されていない
  • 中国リスクを許容できるかどうか?

会社概要、プライバシーポリシーは示されているものの、セキュリティ認証や第三者による監査といった「セキュリティ制度への取り組み」の公開情報はありません。

また気軽にお試しできるものの、収集した個人情報のデータ保管場所が「中国」であるため、地政学的リスクは否めないでしょう。

EaseUS社のソフトの危険性・安全な使い方について、、詳しくは別記事でご紹介しています。

関連記事
EaseUSソフト【2つの危険性】安全にデータ復旧・復元する方法

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ファイナルデータ|AOSデータ

評価ポイント評価評価に関する補足
1. 開発会社は信頼できる?★★☆(2)セキュリティ認証「ISO27001」期限切れ
2. 会社の所在的なリスクは?★★★(3)国内のみ
3. 脆弱性、インシデントは?★★★(3)脆弱性、インシデントに関する情報なし
4. 復元ソフトから個人情報を収集される?★★★(3)常駐プログラムにはリスクなし
総評11安心の国内メーカー

会社概要ページ掲載の認定資格「ISMS(ISO/IEC27001:2013)」ですが、取得した時期が明記されておらず、有効期限切れの可能性が高いため星一つ下げた評価です。

ですが国内ベンダーということもあり、ファイナルデータは安全にデータ復旧を試みることができるでしょう。

なおデータ復元お試し版は、公式 AOSデータ から[無料体験版]からダウンロードして復元を試みることができます。

救出データ復元|Stellar Information Technology

評価ポイント評価評価に関する補足
1. 開発会社は信頼できる?★★★(3)セキュリティ認証2つ取得
2. 会社の所在的なリスクは?★★☆(2)インドの地政学的リスクあり
3. 脆弱性、インシデントは?★★★(3)脆弱性、インシデントに関する情報なし
4. 復元ソフトから個人情報を収集される?★★★(3)常駐プログラムにはリスクなし
総評11高い安全性を証明している

復元ソフト開発会社である「Stellar(ステラ)」ですが、「JISQ9001、ISO27001」というセキュリティ認証制度を2つ取得していることから、高い安全性への取り組む姿勢が伺えます。

なお同社はインドが所在地であり、公開しているプライバシーポリシーでも「インド個人情報保護法案(PDPB)が適用される」と明確に示されているため、やや地政学的リスクありの評価です。

万が一データが復元できなかったときを考え、購入後1年以内であれば返金可能な「復元保証」がついている「ソースネクスト」からの購入が安心ですね。

Recoverit|ワンダーシェア社

評価ポイント評価評価に関する補足
1. 開発会社は信頼できる?☆☆(1)セキュリティの取り組みなし
2. 会社の所在的なリスクは?☆☆☆(0)所在地およびデータ保管場所は中国
3. 脆弱性、インシデントは?★★★(3)脆弱性、インシデントに関する情報なし
4. 復元ソフトから個人情報を収集される?★★★(3)常駐プログラムにはリスクなし
総評7中国リスクを許容できれば

Recoveritに関してもEaseUS製ソフトと同じ評価で、次の2点を許容できるかどうかでしょう。

  • 安全性の取り組みが証明されていない
  • 中国リスクを許容できるかどうか?

会社概要、プライバシーポリシーは示されているものの、セキュリティ認証や第三者による監査など、セキュリティ制度への取り組み情報はありません。

また収集した個人情報のデータ管理者(管理する場所含む)は "中国" であると、プライバシーポリシーに明確に示されていることから、地政学的リスクが高い評価です。

Recoveritの危険性・安全な使い方について、詳しくは別記事でご紹介しています。

関連記事
Recoverit【安全性・危険性】5つの情報セキュリティ観点で評価

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復元ソフトを使う注意点

復元ソフトを使う注意点です。

必ず復元できるわけではない

満足なサポートが受けられない場合も

相談しながらデータの復旧ができる、データ復元業者を検討するという方法もあります。

今回ご紹介のAOSデータ社でも、「DATA119」というデータ復旧サービスを展開していたりします。

データ復元ソフトは「安全性」で選ぶ

安全なデータ復元ソフトの選び方から、おすすめのご紹介でした。

どの復元ソフトも、復元率や対応デバイスに大きな差はありませんので、より安全に復元を試みることができるソフトメーカーを選ぶポイントとしてみては如何でしょうか。

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