Microsoft 365に新しいOfficeアプリ「Microsoft Loop(マイクロソフトループ)」の追加が発表され、2022年1月現在、TeamsでLoopを使用できることを確認しました。
ですが、Loopをネットで検索しても、専門用語で解説しているサイトばかり。
また肝心のMicrosoft公式サイトは、ドキュメントが英語のみしかありません。
「Loopってなに?」
「どのような使い方になるの?」
「よくわからない」というのが本音ではないでしょうか?
そこで本記事では、デジタルが苦手な方向けに「Microsoft Loopの特徴&使い方」について、IT管理プロが専門用語を使わずにわかりやすく解説していきます。
Microsoft Loopとは?
Word、Excel、PowerPoint、Outlookといった複数のOfficeアプリを使わずに、
TeamsのみでOK!
情報をつなげ、まとめて
みんなで共有する。
このような位置づけです。
Microsoft Loopを構成する3つの要素
Officeアプリをまとめ、共有するための3つの要素です。
- Loop components
- Loop pages
- Loopworkspaces
以下順に説明していきます。
Loop components(ループコンポーネント)とは?
Officeアプリを集合させて、つなぐ場所です。
実際には、OutlookメールやTeamsチャット、共同編集ノートなどの機能を「呼び出し、情報をつなげて使う」用途になるようですね。
下図は表を埋め込み、3人同時に共同編集する例です。
例えば「セールス部門+開発部門+システム管理部門」といった "部門横断的に進めなくてはいけない業務のスピードが爆速化" まちがいなしですね。
Loop pages(ループページ)とは?
Loop components(ループコンポーネント)を共有して管理する場所です。
ファイルやリンクなど、マウスのドラッグ&ドロップで直観的に整理することができますよ。
コンポーネント同様、共同編集しながら管理できるため "情報の煩雑化を防ぐ" ことに一役買ってくれそうです。
Loop workspaces(ループワークスペース)とは?
タスクを共有して管理できる場所です。
自分だけでなく、他の人の作業状況からプロジェクの進捗を共有できるので、"遅れているタスクのキャッチアップに活用"できるでしょう。
Microsoft Loopいつから使える?
2021年11月以降、順次ロールアウトされています。
Microsoft Loop components across Microsoft 365 apps like Teams, Outlook, and OneNote will start rolling out this month.
Teams、Outlook、OneNoteなどのMicrosoft365アプリ全体のMicrosoft Loopコンポーネントは、今月(2021年11月)から展開を開始します。
引用:Microsoft 365サイト
Microsoft Loopを使ってみる
2022年1月現在、Microsoft Loopが使えるようになっていることを確認しました。
まずは自分のみ、「Teamsマイチャットルーム」にLoopコンポーネントを追加し、使ってみた感想です。
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上図①にマウスカーソルを合わせると、「ライブコンポーネントの挿入」が表示され、実際に「ライブタスク」および、「ライブテーブル」を挿入し、上図②でユーザーを招待する使い方ですね。
Loop workspaces(ループワークスペース)以外、概ね本記事でご紹介してきたイメージ通りではないでしょうか。
作成したライブコンポーネントファイルは、Teamsの「ファイル」タブまたは、OneDriveの「Microsoft Teams Chat Files」から確認できました。
Loopを使うタイミングですが、まずTeams「グループチャット」でタスクフォース(選抜)メンバーを集め、あれこれ議論しながら情報を漏れなく整理していく流れです。
業務で使うツールが散らからず「Teams」のみに集中できるので、プロジェクトのキックオフや、課題解決のための「瞬発力のある共有プラットフォーム」として最適ですね。
Microsoft Loopを、部門横断的な業務コラボレーションツールとして、積極的に活用していきましょう。
Microsoft Loopが使える料金プランは?
気になる Microsoft Loopを使える料金プランですが、公式の発表はありません。
一部先行して使えている状況ですが、どうやら「プレビュー版(お試し)」のようですね。
また、PCなどのデバイスにインストールして使える「Microsoft Loopスタンドアロン版」ですが、ライセンスや価格は2022年中の発表となっています。