Windows 365?Windows 11?Microsoft 365?違いを解説

2021年7月20日

Windows 11発表の熱も冷めやらないまま、8月2日に Windows 365 サービスの提供が開始されました。

ですが、昨今発表されるWindows関連の情報に追いつけなくなってきました。

Windows 365ってなに?

Windows 11やMicrosoft 365とは、何がどう違うの?

「Windows」や「365」などのキーワードがごっちゃになり、混乱してませんか?

そこで、本記事でWindows 365と他Microsoftサービスの違いを整理していきたいと思います。

Windows 365は「Windowsのクラウドサービス」

Windows 365は、クラウドで動作するWindows PCのことです。

お手元のPCやタブレット、スマートフォンなどのデバイスから、ブラウザー経由でオンライン上のWindows OSにアクセスし、使うことができます。

Windows 365とWindows 11の違い

Windows 11といったOSをインストールするPC、つまり器がWindows 365という位置づけです。

従来、物理的なデスクトップ、ノートPCにWindow OSをインストールして使用するのが企業ユーザーの主流ですが、OSを実行させるPCをクラウドの仮想PCに置くことで、次のようなメリットがあります。

  • 場所、時間、デバイス問わず、オンラインでWindows OSを使用できる
  • PCを持ち出さないので紛失、盗難対策になる

一方、Windows 365アクセスには「インターネット接続」および「接続するためのデバイス」が必要です。

Windows 365とAzure Virtual Desktopの違い

Microsoftクラウドには類似サービス「Azure Virtual Desktop」が展開されています。

何が違うのかというと、「月額の料金体系」です。

  • Azure Virtual Desktop・・・使った分の従量制課金
  • Windows 365・・・一律の固定料金

Azure Virtual Desktopは、CPUやメモリ、ストレージを使った分、上限なく課金されていきます。

ですが、Windows365は、どれだけ使っても月額は固定料金です。

Windows 365は、「マイニング」や「ディープラーニング」といった、PCリソースを大量に消費し、PCを常時起動させて使うヘビーユーザーには持ってこいなサービスですね。

Windows 365とMicrosoft 365の違い

Microsoft 365は、クラウドで使うOfficeアプリケーションを束ねた総称です。

Outlook、Excel、Power Pointなどは、Microsoft 365サービスに含まれるOffice製品ですので、Windows 365には含まれません。

「SharePointは?Power Automateで自動化プロセス使えないの?」

はい、SharePointやPower AutomateはMicrosoft 365に分類されるアプリですので、Windows 365には一切ついてきません。

Windows 365サービス開始は2021年8月2日

発表からわずか2週間足らずでサービスインです。

もともとAzure Virtual Desktopの環境があり、同じクラウド基盤で稼働させることを鑑みれば、提供条件を変えサービスイン、つまりは「サービスをフォークさせる」だけなのでしょうね。

Windows 365の価格「Business」「Enterprise」プランがある

BusinessEnterprise 2つのプランが提供されています。

既にMicrosoft製品を使っている場合は、ハイブリット特典割引で購入また、既存のMicrosoft 365ライセンスを拡張する形式で使用することができます。

詳しくは Windows 365 のプランと価格 ページをご参照ください。

Windows 365は「職場または学校アカウント」のみ個人では使えない

一般消費者が使っている無料のMicrosoftアカウントでは使用できません。残念!

Windows 365とWindows 11、Microsoft 365の違いまとめ

  • Windows 11との違い「クラウドで動作するPC」
  • Microsoft 365との違い「Officeアプリケーションはついていない」
  • Azure Virtual Desktopとの違い「月額が固定料金」

一般のMicrosoftアカウントで、Windows 365を利用できないのは残念ですね。

Windows 365が利用できる「職場または学校アカウント」は個人事業主の方であれば取得できます。

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