iPhone「ネットワーク設定をリセット」を実行した場合、何が・どこまでリセットされるのでしょう?
iOS15.4の画面をもとに、設定がリセットされる影響について、わかりやすく解説していきます。
「ネットワーク設定をリセット」されるiPhoneの設定場所
iPhoneの「設定」から、どの設定場所がリセットされるのか?わかりやすいですね。
リセットされるiPhone設定
- Wi-Fi
- Bluetooth
- モバイル通信
- インターネット共有
- VPNとデバイス管理
リセットによる影響について、以下順に説明していきます。
「Wi-Fi」リセットと再設定
自宅や勤務先、またはフリーWi-Fiと呼ばれるWi-Fi接続設定すべてがリセットされます。
よほど複雑なネットワーク構成でない限り、難なくWi-Fi再設定することはできるでしょう。
リセット前に、「Wi-Fi接続先一覧」といった形で管理をしておけば、困るようなことはありませんね。
因みに、パスワード管理アプリ「1Password(ワンパスワード)」だと、パスワードとWi-Fi接続先情報のかけ算で管理することができますよ。
「Bluetooth」リセットと再設定
iPhoneの「設定 > Bluetooth」をタップして表示されるBluetoothデバイスとの接続すべてがリセットされます。
iPhoneにおいて、Bluetooth設定リセットによる影響は小さく、再設定も容易に行えるでしょう。
再設定は基本、リセットしたデバイス側のBluetooth接続ボタンを押し、iPhone「設定 > Bluetooth」でペアリングしなおせばOKですね。
ワイヤレスイヤホン「AirPods」であれば、充電ケースごとiPhoneに近づけ、iPhoneで「接続」タップするだけなので、難なく再接続できます。
【参考】AirPods や AirPods Pro を iPhone に接続する
別途、iPhoneの「設定 > Bluetooth」に何も表示されない方は、ネットワーク設定をリセットしても影響はありません。
「モバイル通信」リセットと再設定
携帯キャリアとの通信設定をリセットします。
※SIMの情報はリセットされません。
影響があるとすれば、一部の格安SIM契約をされている方です。
なぜなら、一部の格安SIMを展開する携帯キャリアは、「APN」という携帯キャリアとの接続設定を、再設定しなければならないことがあるためです。
よって、格安SIM契約の方は、Wi-Fi通信が保証された環境で「ネットワーク接続をリセット」するようにしましょう
もしよくわからない、詳しく知りたいという方は、契約されている携帯キャリアへご相談してみてください。
「インターネット共有」リセットと再設定
いわゆるiPhoneを「モバイルWi-Fiルーター」として利用する設定がリセットされます。
もし「インターネット共有」を利用している場合、影響があるのはiPhoneへ接続しているデバイス側です。
この場合、デバイス側でWi-Fi接続の再設定をすれば問題ないでしょう。
「VPNとデバイス管理」リセットと再設定
iPhoneが特殊な方法で接続を行うための、設定を保存しておく場所です。
設定を確認する手順
- iPhone「設定」を開く
- 検索ボックスに「プロファイル」入力
- 検索結果より「VPNとデバイス管理」選択
表示の配下にある「VPN」含めて、設定がリセットされます。
*恐らくネットワーク設定リセットからの、再設定の手間が一番掛かります。
下図は、街中にあるフリーのWi-Fiスポットに自動で接続する「タウンWiFi」アプリの例です。
この場合、リセット後にアプリから「プロファイルのインストール」再度行えばOKです。
タウンWiFi ポイントが貯まるWiFi⾃動接続アプリ
TownWiFi Inc.無料posted withアプリーチ
「VPNとデバイス管理」によくわからない設定がある場合、恐らく代理で設定した方、またはプロファイル構成を配布しているシステム管理者へ相談するようにしてください。
iPhone「ネットワーク設定をリセット」は慎重に
iPhoneで「ネットワーク設定をリセット」実行した場合、実際にリセットされる設定の場所、および影響でした。
リセットされるiPhone設定
- Wi-Fi
- Bluetooth
- モバイル通信
- インターネット共有
- VPNとデバイス管理
ネットワーク設定をリセットすることで、通信関連の不具合が改善するかもしれません。
然しながら、「リセット後の影響」また「再設定の方法がわからない」ようであれば、安易にネットワーク設定のリセットは実施しない方が吉です。
特に「VPNとデバイス管理」に設定があり、構成プロファイルの内容がよくわからない場合は、より知見ある方へ相談してみると良いでしょう。
ネットワークの構成情報は、いざというときに備えいつでも確認できるよう、パスワードと合わせて管理することをおすすめします。