この記事では、子どもがiPhoneのスクリーンタイム制限を“抜け道”や“裏ワザ”で回避している実例と、スクリーンタイム解除の方法を紹介します。
また、親ができる対策・対処法もわかりやすくまとめています。

スクリーンタイムで制限したはずなのに、子どもがまだiPhoneを使っている…どうして?
そんな疑問やモヤモヤを感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
スクリーンタイムの抜け道・解除の裏ワザとは?
実際の口コミをもとに、「子どもが試しているかもしれない?」親が知っておくべきスクリーンタイムの抜け道を7つご紹介します。
- YouTubeを視聴している
- アプリを再インストールしている
- 日付を変更している
- 制限解除のパスコードを知っている
- ファミリー共有を解除している
- iPhoneを初期化している
- PCを使って制限変更している
以下順に解説していきます。
①YouTube動画を視聴する

「Safari」や「LINE」アプリからも、YouTubeの動画を見ることができてしまいます

YouTube専用のアプリを入れなくても、YouTubeは動画を見ることができてしまいます。
【対策】
YouTubeサイトへのアクセスを制限すればOKです。
なお「TikTok」も同じ抜け道があり、別記事でわかりやすく解説しています。
-
子供のLINE「YouTube、TikTokを制限する」2つの方法
続きを見る
②アプリ再インストールによる制限のリセット

時間で制限したアプリ、ずっと使ってる…
アプリを"再インストール"しているのかもしれません

iPhoneからアプリを一度削除し、再インストールすると、使用時間をリセットできてしまうケースがあります。
【対策】
以下いずれかの方法があります。
- ①アプリの削除、インストールを制限する
- ②アプリインストールは「親が承認する」
ちなみにわが家は②を設定し、子どもがアプリを入れようとすると、親のiPhoneに「許可/却下しますか?」といった通知が届くようにしています。
③日付変更によるリセット

iPhoneの「日付と時刻」を変えて、時間制限をリセットしているのかもしれません

未来の日付にずらすことで、使用時間の制限を回避できてしまうケースがあります。スクリーンタイムの仕組みを知った手口ですね。
【対策】
iPhoneの「日付と時刻」を“自動設定”にしておき、この設定を変更されないようロックすればOKです。
今後、スクリーンタイムの設定を変えるには4桁のパスコードが必要になるので、忘れないように管理します。
④スクリーンタイムのパスコードがバレている

推察されやすいパスワードだったり、画面録画でバレたのかもしれません

例えば、子どものiPhoneでスクリーンタイムの設定を変えるとき、画面収録をスタートして "親がパスコードを入力するところを録画する" という手口があります。
【対策】
- パスコードは誕生日など推測されやすい数字を避ける
- パスコードを入力するときは「画面録画」また「後ろからの覗き見」に注意!
スクリーンタイムのパスコードは、設定する値だけでなく、入力するときにも気をつける必要があります。
⑤ファミリー共有を解除している

子どもが親のiPhoneを操作してませんか?

子どもの手が届く場所に親のiPhoneを置いておくと、ファミリー共有やスクリーンタイムの設定を解除されることがあります。
【対策】
親のiPhoneには必ずロック(パスコード、Face ID、Touch IDなど)をかけ、子どもに操作させないようににしましょう。
⑥iPhoneを初期化して制限をリセット

iPhoneを初期化して復元しているかもしれません…

iPhoneはiCloudやPCを使って簡単にバックアップと復元ができるため、この方法で制限をごっそり消されてしまうケースも実際にあります。
【対策】
子どものApple Accountのパスワードは、親が管理しましょう。
これで、勝手にiPhoneを初期化しても、再設定にAppleアカウントのパスワードが必要になるため、元に戻せません。
さらに、子どものApple Accountに登録されている連絡先メールアドレスや電話番号も親のものにしておくと、パスワード変更や復旧コードが親に届くようになります。
⑦iPhoneをPCにつないで解除している

PCにつなげば、スクリーンタイムを解除できるツールもあります

最近では、iPhoneをPCにつないで“スクリーンタイムなどの制限を解除する”というツールが海外のサイトなどで出回っています。
本来は、Apple AccountのパスワードやiPhoneのパスコードを忘れてiPhoneが使えず困ったときに復旧するツールですが、そのツールを使ってスクリーンタイムを解除する方法が広まっています。
【対策】
完全に防ぐことが難しい抜け道です。そのため「異変に気づく」しかないでしょう。例えば、
- スクリーンタイムの履歴が消えている
- 使用時間がリセットされている
- 制限が無効になってる
などなど。こういった変化をもとに、子どもに「何かした?」と聞くしかありません。
スクリーンタイムの抜け道・解除方法を知る3つのルート
「こんな方法、どこで覚えてくるの?」と驚く親御さんも多いかもしれませんが、今の子どもたちにとって 情報収集はお手のもの です。
スクリーンタイムの抜け道も、次のようなルートから簡単に知ることができます。
①SNSや動画サイトで検索
YouTubeやTikTok、Instagram、X(旧Twitter)などで「スクリーンタイム 抜け道」と検索すれば、手順を解説した動画や投稿がすぐに出てきます。
親が知らない、最新の裏ワザが拡散されていることも珍しくありません。
②友達との情報交換
学校や塾、部活、さらにはオンラインゲームのチャットやLINEなどでも、「こうやったら回避できたよ」といった情報が飛び交っています。
子ども同士の情報ネットワーク、甘く見てはいけないようですね。
③自分で設定をいじって試す
デジタルネイティブ世代の子どもたちは、設定画面も臆せず触ります。
いじっているうちに「偶然見つけた抜け道」が、次の誰かに共有され、知識として広まるようですね。
スクリーンタイムの抜け道を知った上で「親が取るべき3つの対応」
スクリーンタイムの抜け道は、「見つけられて当然」ここまではご理解いただけたのではないでしょうか?
そうなると次に知りたいことは、
じゃあ、どうやって防げばいいの?
対策のポイントを知りたい!
これですよね?
では次に、「現実的な対策」と「子どもとの向き合い方」をわかりやすく解説していきます。
①「監視」ではなく「信頼」のスタンスで説明する
子どもは「制限=監視」と感じると、反発心から抜け道を探しがちです。
「守ってくれてるんだ」と思えるよう、ルールの理由や背景を丁寧に説明しましょう。たとえば、「寝る時間を守らないと、次の日つらくなるから制限してるんだよ」など。
②抜け道の「実例」を一緒に確認する
YouTubeやSNSには実際に抜け道を紹介している動画があるので、「こういうの見たことある?」と一緒に見ながら話すのも効果的です。
「これ、うちでやったらNG。ペナルティだからね?」と事前にクギを刺すことで、子どもへの牽制、抑止力にもつながります。
③子どもの年齢に応じたルールの見直しを行う
年齢が上がるにつれて、制限内容が合わなくなることもあります。
一方的に決めるのではなく、「今の制限、どう思う?」と親から本人の意見を聞く時間を持つことで、子どもにとっても「ただ制限されるだけじゃなくて、ちゃんと自分の意見が尊重されている」と感じやすくなります。
その結果、ルールへの納得感が生まれ、話し合いもしやすくなりますよ。
まとめ:子どものスマホの使い方は「お互いの理解」が必要
今の子どもたちは、SNSやYouTubeを活用して制限の抜け道をすぐ見つけてきます。
きちんとデジタルリテラシーを養わせていくのであれば、制限をかけたiPhoneを渡して「はい、終わり」といった、スクリーンタイム任せでは不十分ということですね。
親子で一緒にルールを作り、お互いの理解を確認するコミュニケーションをとりながら、スマホの使い方と管理を“今”に合わせてアップデートしていきましょう。