三井住友信託銀行を装い「取引目的を確認したい」というSMS(ショートメール)を送りつけ、本物そっくりの偽サイトへ誘導し、個人情報を搾取しようとするフィッシング詐欺が横行しています。
三井住友信託銀行との取引がなくても届くため、「無作為に電話番号を変え、総当たり的にSMS送信している」ものと考えられます。
三井住友信託銀行株式会社も、次のように注意を促しています。
当社から電子メール、SMS により、インターネットバンキングのダイレクト会員番号・ログインパスワード・確認番号(乱数表)の入力をお願いすることはございません。
引用元:三井住友信託銀行を騙る偽メール・偽 SMS にご注意ください
そのため、SMSが届いても "無視してメッセージを破棄”すればよいのですが、、、
「うっかり、詐欺SMSのリンク先にアクセスしてしまったら?」
お困りの方向けに、「詐欺SMSリンクを開いてしまった後の対処法3ステップ」について、情報セキュリティ資格を有するIT管理プロがわかりやすく解説していきます。
うっかり詐欺サイトにアクセスしてしまった方は、本記事ご参考に落ち着いて対処するようにしてください。
三井住友信託ダイレクトを騙るSMS詐欺の対処法3ステップ
今回のケースだと、詐欺サイトへアクセスする可能性のある情報をスマホから消せばOKです。
詐欺Webサイトページを閉じる
iPhoneのSafariブラウザ画面を例に、下図①→②の流れで詐欺Webサイトページを閉じます。
ブラウザの履歴を削除する
詐欺サイトにアクセスした期間の、ブラウザの履歴を削除します。
なぜこの対処が必要なのか?ですが、ブラウザの使い勝手をよくする機能のひとつに、Webサイトに再訪問しやすいよう閲覧履歴を使う場合があるからですね。
「詐欺サイトへ意図せず再訪問しないための措置」として、覚えておきましょう。
SMSを削除する
届いたSMSを削除すれば、対処完了です。
詐欺サイトに個人情報を入力してしまったら?
三井住友信託銀行へ問い合わせ、相談するようにしましょう。
24時間受付の電話窓口もありますので、詳しくは三井住友信託銀行ホームページの「重要なお知らせ」をご参考ください。
詐欺サイトに取得される情報
詐欺サイトにアクセスした程度で、個人情報は取られません。
ですが、下記の注意が必要です。
- 位置情報の利用は「許可しない」
- プロファイリングされているかも
詐欺SMSとお気づきであれば、興味本位でリンクを開くのだけはやめておきましょう。
SMS詐欺の対策アプリ2つ
- コンテンツブロッカー
- パスワード管理アプリ
Webサイトの閲覧時に表示される、迷惑な広告をブロックしてくれるコンテンツブロッカーですが、不審なサイトへのアクセスを防いでくれる機能も備わっています。
また仮に、コンテンツブロッカーをすり抜け詐欺サイトにアクセスしてしまっても、パスワード管理アプリにチェックさせれば個人情報の入力を防ぐことができます。
詐欺対策に有効なアプリが、どのポイントで詐欺を防いでいるのか?を知れば、SMS詐欺の被害を免れることができるでしょう。
まとめ
三井住友信託銀行「お取引目的等の確認のお願い」SMSは、【詐欺確定】です。
うっかりリンクを開いてしまった場合、次のように対処しましょう。
- リンク開いても何も入力しないで
- 詐欺の痕跡を完全抹消する
基本、詐欺サイトに何も入力せずWebページを閉じてしまえばOKです。
間違って再度アクセスしてしまわないよう、ブラウザの履歴とSMSを削除するようにしましょう。