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外付けHDD設定変更せずにOneDriveと同期させる方法

2021年9月17日

USBやHDDといった外付けのストレージに保存しているアイテムを、OneDriveオンラインと同期させる方法について解説します。

この記事でわかること

  • PCのHDDに収まらないサイズのアイテムをOneDriveオンラインと同期する方法
  • 外付けHDDの設定変更、ディスク変換など不要

本記事の前提環境

  • OS:Windows 10
  • 外付けHDDはPCに「Dドライブ」としてマウントされている状態

赤文字の部分は、ご自身の環境に読みかえてください。

また、PCにインストールされたOneDriveの設定が「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード」になっていることです。

PCのハードディスク容量を使わずに、外付けHDDとOneDriveオンラインのデータを同期させることができます。

外付けHDD同期の「シンボリックリンク」をOneDriveに作成する

シンボリックリンクとは?

フォルダーやファイルの「ショートカット」のようなもの。

ショートカットとの違いは「あたかも実態があるように見せている」こと。

今回であれば、WindowsシステムがDドライブを「OneDrive上のフォルダーとして扱う」ためのショートカットのことを、「シンボリックリンク」といいます。

▼ 【手順】外付けHDDのシンボリックリンクをOneDriveに作成

OneDriveのフォルダー名をコピーする

PCエクスプローラー、またはOneDriveの設定から「OneDriveのフォルダー名をコピー」しておきます。

コマンドプロンプト「管理者として実行」する

Windowsキーを押し、「cmd」と入力するとコマンドプロンプトが候補として表示されますので、[管理者として実行]をクリックします(下図参照)。

コマンドプロンプトからシンボリックリンクを作成する

赤字の OneDriveフォルダー名 を書き換えて、コマンドプロンプトの画面にペーストし、Enterキーを押し実行します。

mklink /d "%USERPROFILE%\OneDriveフォルダー名\外付けHDD" D:\

OneDriveに作成されたシンボリックの確認

「~シンボリックが作成されました」メッセージが表示されたら、コマンドプロンプト画面を閉じてもOKです。

OneDriveフォルダーに「外付けHDD」フォルダーが表示され、「外付けHDD」に作成されているアイテムと、オンラインのOneDriveが同期されることを確認します。

OneDriveシンボリックリンクの注意点

注意点です。

OneDrive同期の制限事項

OneDrive と SharePoint の制限事項 から抜粋します。

  • 最大ファイルアップロードサイズ:250GB
  • 一度にコピーできるファイル数の上限:2,500 

OneDrive同期の問題が発生するケース

大きいアイテムを扱うことで発生する問題です。

サービスのアクティビティが高い状態のため、一時的な同期の遅延が発生している可能性があります。
サービスのアクティビティが高い状態のため、一時的な同期の遅延が発生している可能性があります。

シンボリックリンクに限ったことではないのですが、時間経過(放置)していると解消しますので、同期している間はPCの電源を切らないようにしましょう。

PCから外付けHDDの外し方に注意

外付けHDDをいきなり外すようなことを行った場合、予期せぬアイテムの消失を招く可能性があります。

今回作成した「外付けHDD」シンボリックリンクを例に、OneDriveフォルダーの中から「削除」するだけで、オンラインのOneDriveからも削除されます。

またシンボリックリンクを削除しても、元のDドライブからは削除されませんのでご安心を。

不用意にCドライブのOneDriveアイテムを開かない

OneDriveの設定「容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード」としています。

つまり、CドライブにあるOneDriveフォルダーからアイテムをつつくことで、OneDriveオンラインからのダウンロードが実行され、Cドライブのハードディスクを消費することになります。

外付けHDDの特徴から、PC上のハードディスク節約のため運用されるケースが多いと思いますので、不用意にアイテムを開かないように気をつけましょう。

実際の使い方・事例

下記のように、必要なときだけ外付けHDDにアップロード・ダウンロードする使い方です。

  • シンボリックリンク経由でアイテム同期
  • 同期したアイテム別フォルダーに移動する ※OneDriveオンライン上
  • PCから外付けHDDを外す

上記を繰り返すような運用ですね。

さいごに

外付けHDDとOneDriveオンラインを同期させる方法でした。

PCハードディスクの容量が気になる、またはビッグデータを共有する場面であれば、シンボリックによる「外付けHDD ⇔ OneDriveオンライン」同期が活躍してくれることでしょう。

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