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Safariプライバシーレポートとは?トラッカーの危険性わかりやすく解説

2021年11月16日

Safari「プライバシーレポート」とは?

「トラッカーを阻止」が多くて怖い…

わかりやすく教えてほしい

Safariに表示される「プライバシーレポート」とは?レポートを覗いてみると、"多くのトラッカー、プロファイリングを阻止している"ことがわかります。

でも、「トラッカー」や「プロファイリング」「IPアドレス」「フィンガープリント」などなど、

専門用語で説明されても、わからない...

Safariのブラウジング中には、一体どのようなことが行われているのでしょう?かなり気になりますよね。

そこで今回、トラッカーやフィンガープリントの危険性から、プライバシーレポートの見方まで、デジタル苦手な方でも読み進められるよう、わかりやすく解説していきます。

Safari「プライバシーレポート」トラッカーの危険性

トラッカーとは?ズバり「デジタルの追跡者」です。

そして、デジタル的に追っかけてきて、行動を記録されることを「トラッキング」と呼びます。

どのような挙動なのか?とある日常を例に説明しますと、

あなたの行動トラッキング行為
朝、コーヒーを買って出社する カフェ屋の定員がついてくる
会社から給与明細をもらうカフェ屋の定員が給与明細を覗く
ドラックストアでお買い物して帰るカフェ屋の定員は買った物を把握

あなたの給与は?どのような買い物をしたのか?カフェ屋の店員はついてきて、後ろから覗き見て、内容を覚えて帰っていく、つまり「トラッキング」しています。

買ったものを知られるくらいなら、まだマシかもしれません。もし、、

銀行のATMで「暗証番号」の入力を、

カフェ屋の店員に覗かれていたら…?

どのサービスも一様に、「ウチは暗証番号まで覗き見ていませんよ!」プライバシーを脅かしていないアピールしますけど、本当でしょうか?

目に見えない、デジタルな世界で行われている行為なので、知る術はありません。

Safari「プライバシーレポート」とは?

デジタル的な追跡、また指紋を抜きとる行為を、Safariはきっちりガードしていますよ!

デジタル上の抜きとり行為がどのようなものだったのか?かなり具体的にチェックできるようにしたのが、「プライバシーレポート」です。

Safari「プライバシーレポート」4つの機能

Safariがどのようなデジタルの追跡行為をされ、ブロックしているのか?"見える化"してくれる4つの機能について、以下順に説明していきます。

サイト越えトラッカー

あなたの足跡をたどらせない機能です。

例えば、楽天市場でiPhoneを購入しようとしていることを、楽天がGoogleに告げ口しようとしたら「なぜ?」って思いますよね。

このような場面でSafariは、楽天とGoogleの間に入って「No!教えたらダメだよ!」きっちりと遮断してくれます。

インテリジェントトラッキング防止機能

あなたを追いかけてくる、デジタルな押し売り行為から防いでくれる機能です。

例えば、あなたが「iPhoneを探して」いろいろなサイトを回覧するとします。

すると不思議なことに、Webサイトに表示される広告がすべて「iPhone超お得!」になってしまうんです。これ、なぜかというと、

「この人、iPhone欲しがってます」

なんて、知らぬうちに背中に紙を貼られているからなんです。

そんな人がインターネット上を右往左往していたら、鼻先に「激安!iPhone」 というニンジンをぶら下げたくなるのが、営業マンでしょう。

あなたも、「あれ?この広告、さっきの別のサイトでも見かけたけど…」このような経験ありますよね?

そのためSafariには、あなたが気づかない「iPhone買いたい人!」といった背中の貼り紙をはがしてくれる、押し売りから守ってくれる機能が備わっています。

フィンガープリント保護

あなた自身を特定させないための機能です。

フィンガープリントとは?デジタル上の指紋という位置づけです。

主に「iPhoneが持つ情報のあつまり」で、個人を特定する目的で使われています。

【関連】フィンガープリント保護とは?危険性を解説

例えば、銀行アプリやクレジットカードを使う場面では、フィンガープリントを活用した本人確認を行うことで、不正利用を防ぐのに一役買っています。

一方、広告配信といった「デジタルの押し売り」に活用する人もいるわけで…

そのためiOS17から、勝手にフィンガープリントを使わせないための機能がSafariに追加されました。

フィンガープリント保護を有効化する設定については、後述の「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」をご参考ください。

高度なトラッキングとフィンガープリント保護

すべてのトラッキングとフィンガープリントを遮断する、超強力なプライバシー保護機能です。

例えば、「Amazon → 楽天市場 → Yahooショッピング」といった流れで、Webサイト横断的にiPhoneを探すとします。

複数のWebサイトを行ったり来たりすることで、Webサイト間でトラッキングやフィンガープリントも橋渡しされ、「同じ人物であり、どストライクな好みはコレ!」といったプライバシー情報も共有されてしまいます。

これを防ぐのが「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」機能です。Webサイト間のトラッキングをブロックし、フィンガープリントすらも変装します。

[高度なトラッキングとフィンガープリント保護]の設定方法

iPhoneをiOS17以降へバージョンアップし、[設定]>[Safari]>[詳細]>[高度なトラッキングとフィンガープリント保護]をタップ、どのブラウズのモードで有効にするかを選択します。

初期値は[プライベートブラウス]

Safari「プライバシーレポート」の見方、チェック方法

次に、どのようなトラッカーをブロックしているか?

Safariのプライバシーレポートの画像を用い、どのようにチェックするのかを説明していきます。

プロファイルの作成を阻止されたトラッカー

「Webサイト」タブ → 赤枠 箇所をタップすると確認できますよ。

Safariプライバシーレポート「プロファイルの作成を阻止されたトラッカー」

「プロファイル」とは?Safariの行動履歴から、あなたのプライバシーを分析したデータです。もっと詳しくは、別記事で解説しています。

トラッカーにコンタクトしたWebサイト

「あのお客さん、まだiPhone探してますよ?」

あなたが訪問してきたことを、トラッカーに告げ口しているWebサイトです。

Safariプライバシーレポート「トラッカーにコンタクトしたWebサイト」確認方法

「トラッカー」タブ → 赤枠 箇所をタップすると、誰がどこに告げ口したのか?チェックできます。

Safari「プライバシーレポート」よくある質問

「トラッカー阻止」何か対処しないとヤバいの?

阻止している分には、特に対処は必要ありません。

デジタルな追跡行為の試みは、iPhoneの設定でどうにかなるものではありませんので、Safariのプライバシー保護機能に守ってもらいましょう。

トラッカーはiPhoneからデータを抜き取るの?

iPhoneからデータは抜き取りません。

トラッカーは「Cookie(クッキー)」という、Webサイトの閲覧履歴を保存している「プライバシーをまとめたデータ」があるのですが、その中身を読み取ろうとします。

阻止したトラッカー100件以上あるけど大丈夫なの?

SafariでWebサイトを閲覧していれば、90~120件くらいの追跡する行為は記録されるでしょう。

プライバシーレポートが必要になるくらい、ネット上にプライバシーを収集したい人がいるわけですね。

煩わしい広告、ポップアップする広告はガードできないの?

Safariのプライバシー保護機能では、ガードできません。

もともとSafariには「コンテンツブロッカー」の機能が備わっていますが、それでも「広告が防げない!煩わしい!」という方は、コンテンツフィルターに特化した専用アプリを使うしかないでしょう。

また「DNS暗号化」の機能が備わっているので、iPhoneのWi-Fi「このネットワークは暗号化されたDNSのトラフィックをブロックしています」警告される、本質的な問題を解消してくれることでしょう。

Safari「プライバシーレポート」表示をオフにする方法

プライバシーレポートを消すことって、できます?

はい、設定で消すことができます。

【手順】Safariで新しいタブを開き「編集」→「プライバシーレポート:オフ」にすればOKです(下図参照)。

Safariプライバシーレポート「非表示」にする

なお、プライバシーレポートを非表示にしても、プライバシー保護の機能は「有効」な状態です。

次に、Safariのプライバシー保護の設定を確認する方法について、以下説明します。

Safariでプライバシー保護の機能を停止する

iOS17以降のiPhoneで、Safariのプライバシー保護機能を停止する方法です。

iPhone[設定]>[Safari]>[プライバシーとセキュリティ]から、以下の設定をオフにします。

  • サイト越えトラッキングを防ぐ
  • IPアドレスを非公開

次に、そのままSafariの設定画面を下にスクロールして[詳細]をタップし、以下の設定をオフにします。

  • 高度なトラッキングとフィンガープリント保護
  • プライバシー保護広告の計測

※Safariのプライバシー保護が完全にノーガードな状態になります。当サイトはおすすめしません。

おわりに

Safariでブラウジング中のプライバシーを保護する「プライバシーレポート」の解説でした。

「デジタル的な追跡行為を見える化し、プライバシー侵害から守ってくれるのがプライバシーレポートの目的」という理解でよいでしょう。

プライバシーを保護するために役立つ機能ですが、そのために一部のプライバシー情報を取得するのは事実です。

そのため、「分析されるのはイヤだ!」という方は、Safariプライバシー保護機能を停止する方法をご参考ください。

Safariでプライバシー保護する機能を「使う・使わない」ユーザーが選択できるあたりは、さすがのAppleです。

いささか過保護(かほご)すぎるので、有料のiCloud+サービスを使っている方が「課金が発生するかもしれない」といったトラブルに発展するケースもあるので、知っておきましょう。

  • この記事を書いた人

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