iOS16.5がリリースされたことで、セキュリティ的にヤバい不具合が39件もあることが発覚しました。
Appleは早急なiOSアップデートを推奨していますが、「アップデートによる不具合が心配だから様子を見たい」という方もいることでしょう。
そこで今回、iOS16.5アップデートで修正されるセキュリティ不具合の傾向から対策まで、デジタル苦手な方向けにわかりやすく解説していきます。
iOS16.5アップデート「する・しない」ご参考にしてみてください。
iOS16.5で修正される不具合のポイント2つ
Appleの公開情報「About the security content of iOS 16.5 and iPadOS 16.5」を参考とした、修正されるセキュリティ不具合の傾向です。
- アプリ経由で悪用される問題26件
- Webサイトに悪用される問題4件
以下順に説明していきます。
1. アプリに悪用される不具合の傾向
- プライバシー情報を覗かれる
- 位置情報を盗み見られる
- 画像や動画を表示するだけでプログラムを実行される
iPhone利用者の「許可なく」「気づかないこともある」というのが悪用されるリスクの大きさを表しています。
2. Webサイトに悪用される不具合の傾向
- Webサイトに情報を盗み取られる
- iPhoneのプログラムを実行される
なお本件に関して、Appleは次の見解を示しています。
Apple は、この問題が積極的に悪用された可能性があるという報告を認識しています。
参考「About the security content of iOS 16.5 and iPadOS 16.5」和訳
あいまいな記述なのは、悪用されているヤバさを物語っていると言えるでしょう。
また本件に対応すべく、Appleは初めて iOS16.4.1(a) 緊急セキュリティ対応アップデート をリリースせざるを得なかった事実もあります。
iOS16.5アップデート「様子を見る」ための対策2つ
iOS16.5アップデートせずしばらく様子を見る方向け、iPhoneを使う上での気をつけるポイントを説明していきます。
1. アプリに悪用されないための対策
信頼度の低いアプリを使わないことです。
- 数年アップデートしていないアプリ
- きちんと開発元(会社情報)を示していない
2. Webサイトに悪用されないための対策
不審なサイトを開かない、開いてもすぐページを閉じることです。
「"不審なサイト"ってなに?デジタル苦手だから心配…」
という方は、コンテンツブロッカーを利用することで対策できますので、ご参考まで。
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iOS16.5アップデート前の事前準備
iOS16.5へアップデートするなら、次のことを知っておきましょう。
iOSをバックアップしておく
iOSアップデート後、よく遭遇する不具合です。
- アプリの承認リクエストが来ない
- スクリーンタイムが表示されなくなった
- 探すアプリで位置情報が見つからない
- LINE、Instagram、Twitterの通知が来ない
- iPhoneが「圏外」になる問題
- バッテリーの消耗が激しい!
いずれも対処が難しいものばかりです。
iPhoneをアップデート前の状態へ戻せるよう、下記何れかのバックアップをおすすめします。
iPhone、iPad、iPod touch をバックアップしておけば、万一デバイスを交換、紛失、損傷したときも大切な情報のコピーがあるので安心です。
【参考】iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法
- iCloudでバックアップする
- Macでバックアップする
- Windowsパソコンでバックアップする
iMazingの安全性・使い方|iPhoneの柔軟なバックアップ&データ移行ツール
続きを見る
iOSダウンロードによる通信制限に注意
iPhone SE2で確認したところ、iOSアップデートに伴う通信料は「646.9MB」 と、かなり大きなサイズでした。
Wi-Fi以外の通信環境でiOSアップデートされる方は、キャリアの通信制限にご注意ください。
iPhone Wi-FiなしでiOSアップデートする2つのやり方
続きを見る
「モバイルデータ通信を使ってダウンロードしますか?」表示された場合
iOSダウンロードする際に、Wi-Fi通信の状態を確認するメッセージが表示される場合があります。
Wi-Fi通信中であれば、「モバイルデータを使わない」を選ぶようにしましょう。
iPhoneストレージに空き容量がない場合
iOSダウンロード中に「iPhoneのストレージがいっぱいです」となり、アップデートできない場合の対処法です。
iOS16.5アップデート後に発生している不具合の情報
- カメラアダプタが動作しない不具合
アップデート不具合の情報が入りましたら、こちらに追記していきます。
さいごに
iOS16.5で修正される、主なセキュリティ不具合2つの傾向です。
- アプリに悪用されるリスク26件
- Webサイトに悪用されるリスク4件
アップデートする・しないに関わらず、「信頼度の低いアプリを使わない」また「不審なWebサイトに近づかない」ことが、安全にiPhoneを使うポイントですね。
なお参考までに、基本IT管理プロは必要でなければiOSアップデートしません。セキュリティ対策だけ講じます。
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